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メンバーイラスト制作インタビュー「3900'sカラフルフェスティバルガチャ」

Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2024年4月に開催された「3900'sカラフルフェスティバルガチャ」のカラフェス限定メンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
 
※一部サイドストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。

▼前回の記事をまだご覧になってない方は是非こちらもご覧ください。

チーム紹介

コンセプト・構図

ー今回の「3900'sカラフルフェスティバルガチャ」の特訓後イラストのコンセプトはどのように決まったのでしょうか?

今回は、イベントに紐づいたガチャのイラストではなく、「カラフルフェスティバルガチャ」で手に入れることができるイラストでした。そのため、普段の制作とは異なり、まずは“キャラクターたちの魅力をより引き立たせられるシチュエーション”を考えるところからはじめました。
ファンの皆さんに喜んでもらえるものになるよう、咲希・司・えむ、それぞれの「どんな姿や表情が見たいか?」という問いからアイディアを出し合い、コンセプトを詰めていきました。
一例ですが、咲希は「ポジティブ・健康的・はつらつ」、司は「兄らしさ・日常の朝・優しさ」、えむは「透明感・ピュアさ・ふとした瞬間の可憐さ」といったワードがあがり、そこから細かいイメージをつくっていきました。
キャラクターたちの、ここでしか見せないような表情や特別なシチュエーションを楽しんでもらえる1枚に仕上がっていたら嬉しいです。

咲希は、元気ではつらつとした今の彼女をまっすぐ描きたいと思い、真夏の日差しを物ともせず快活に笑う姿を描きました。悪戯っぽい笑みの中にどこか力強さや自信が滲んでいるのは、彼女がたくさんの苦難を乗り越えた“今の自分”に、誇りや希望を持てているからかもしれません。キラキラと滴る水は、生き生きとした表現にできるようにこだわりました。

司は、朝の何気ない光景をイメージしたイラストです。サイドストーリーでも描かれていた彼の“お兄ちゃん”としての思いや優しさを感じられる1枚にしたいと思いました。ふと視線を向けた先に浮かべる、家族や親しい間柄の人にしか見せないような柔らかい表情からは、普段の元気な司とはまた違った印象を感じてもらえるのではないでしょうか。

えむは、振り向きざまの、はっとするような美しい一瞬をイメージしました。風に靡く髪や、キラキラと輝く瞳を丁寧に描くことで、彼女の透明感を引き立たせています。また、今回のサイドストーリーではえむとおじいちゃんの温かい関係性が描かれていましたので、イラストも繊細なタッチやふわっとした色味で、夢のような雰囲気や、優しい印象を感じられる1枚になるよう仕上げました。

衣装

ー今回の衣装はそれぞれ違った雰囲気に仕上がっていますね。みどころはどんなところでしょうか?

今回のカラフェスガチャのイラストは、前述のとおりそれぞれのイラストのシチュエーションや雰囲気が先に決まっていました。そのため、衣装もその空気感を引き立たせられるようなデザインを模索しました。私服のような装いでキャラクターたちに似合うように整えながら、彼女たちの気持ちや個性を衣装にも少し反映させています。

咲希は、彼女の好きなファッションを思い切り楽しんでもらいたいと思いました。病気がちで、身体を冷やさないよう着こんだ装いが多かった昔のスタイルから一転し、肌が透けて見えるサマーニットや丈の短いショートパンツで、アクティブな印象です。髪型は華やかな巻き髪で、流行りのものに敏感な咲希らしく、ミニクリップをあしらったヘアアレンジに仕上げました。

司は、落ち着いた印象ながら、オシャレさも感じられる部屋着をイメージしています。オーバーサイズのシャツでくつろいだ雰囲気を演出しながら、質感の良い素材を使い、首や足首を見せる着こなしにすることで、大人っぽい印象をプラスしました。シンプルで装飾の少ないデザインは、彼の飾らない内面を表しています。抜け感のあるヘアスタイルにしたいと思い、全体的にゆるくパーマをかけました。

えむは、可憐な印象の衣装にしたいと思い、上品なデザインのワンピーススタイルで仕立てました。イラストの優しい雰囲気に合わせ、パステルグリーンを基調にした淡い色合いや、肌触りの良い柔らかい素材を用いています。ふんわりと巻かれた前髪や、しっかりと結ったヘアセットで、令嬢を思わせる気品を演出しました。

背景

ー今回はそれぞれテイストの異なるイラストに仕上がっていますが、背景はどんなところが見どころでしょうか?

それぞれのキャラクターに合わせた個別のシチュエーションが描かれており、彼女たちも普段とはまた違った表情を見せている1枚になっています。そんなシチュエーションやキャラクターをより引き立たせられるような背景づくりをしたいと思いました。
また、今回の背景では光の表現に力を入れており、咲希は快活で爽やかな日差しの明るさ、司はふわっとした優しい光、えむは少女漫画のようなどこかロマンチックなライティング、といった形で、それぞれのイラストの雰囲気や彼女たちの心情に合わせた光の演出をしています。

咲希は、明るく開放感のあるプールサイドを描きました。色合いやアイテムは、咲希が好きそうな、これまで行きたかったであろう“映えスポット”の要素を少し意識しています。以前、咲希がメインキャラクターとなるイベント「沈みゆくadolescenceガチャ」のイラストでも、水を描いたことがありました。前回と今回の水の表現の違いに注目してもらえると、彼女の心境や状況の変化が見えてくるのではないかと思います。

司は、晴れた朝の爽やかな空気感を演出したいと思い、たくさん光が差し込む、大きな窓のあるダイニングを描きました。彼の周囲は水彩風の表現で描くことで、穏やかな印象に仕上げながら、司に視線が惹きつけられるよう演出しています。ナチュラルなアイテムが揃う棚に目をやると、司にとって思い入れのある品をいくつか見つけることができると思います。

えむは、サイドストーリーのエピソードから連想し、彼女のいる場所も名家の別荘をイメージしています。時間が止まったようにも思える一瞬を表現したいと思い、背景は当初からぼかす想定で制作をしていました。そのため、奥に続く並木道や、旅立ちを連想させるように開いた門など、明暗やシルエットで情景をしっかりと伝えられるように意識して制作しました。

さいごに

ー今回のイラストを描き上げるにあたり、特に大切にしたことを教えてください。

今回は3人ならではのシチュエーションを活かし、それぞれの魅力が引き立つイラストにしたいと思いました。これまで見せたことのない思いを滲ませていたり、表情を浮かべていたりするキャラクターたち。彼女たちの新たな魅力を発見できるようなものになっていたら嬉しいです。
また、それぞれ別のシチュエーションのイラストではありますが、共通してポジティブで温かい印象を感じられるよう、光の表現や色使いにこだわりました。隠し要素もたくさん散りばめられており、イラスト1枚1枚のストーリーが想像できるようなものにできるようつくっていますので、ぜひ描かれたイラストのシチュエーションやバックグラウンドを想像して楽しんでもらえたらと思います。

引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。



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