BACK STAGE PICK UP! ~アニバーサリーMV~
こんにちは!広報チームのたじまゆです。
Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロセカ)では、プロセカをもっと楽しんでいただくため、ゲームを越えて様々な取り組みを行っています。
この記事では、そんなゲームを越えた取り組みの裏側を取材し、制作の裏側やこだわりをお届けしていきます。今回は、毎年周年の節目に公開されている「アニバーサリーMV」の担当者を取材しました。
アニバーサリーMVとは?
これまでの周年の節目に公開された、キャラクターたちのこれまでの1年の歩みや経験した出来事をアニメーションで振り返る動画です。これまで全3回の制作を行っていますが、いずれもYouTubeでの再生回数は700万回を越える人気コンテンツの1つです。
アニバーサリーMVはどんな流れでつくられているの?
はじめは「キャラクターたちが動く姿をみたい」というシンプルな気持ちから始まりました。キャラクターが動くものだと、プロセカのリリース当初から3DMVやストーリーシーンのLive2Dはありましたが、2D観点だと立ち絵やガチャで手に入る静止画のイラストしかありませんでした。自分たちもこれまでとは違う形でキャラクターたちの動く姿を見たいし、なによりゲームを楽しんでくれているユーザーさんに、この新しい体験は喜んでもらえるんじゃないかなと思ったことがきっかけです。
そこで挑戦しようと思ったのが、ストーリーを主軸にしたアニメーション制作です。担当する私もアニメーションづくりに携わるのは初めての試みでしたが、まずは2~3分のミュージックビデオをつくってみようと思いました。
2~3分とはいえ、ノウハウが無い状態からのアニメーションづくりは試行錯誤の連続でしたね。
アニメーション制作開始時にはまだストーリーやイラストで描かれていないシーンを、どうやって入れ込んだらいいのか。たくさんあるキャラクターたちの歩みを、ミュージックビデオという限られた時間の中にどうやって収めたらいいのか。そういった課題に1つ1つ向き合いながら、クリエイターさんと「どんな見せ方ができたらより印象的なシーンにできるか」を話し合い、少しずつ制作を進めていきました。
「入れ込みたい場面が多い」「ユーザーさんに喜んでもらえるクオリティを妥協したくない」というこだわりを詰め込んでいった結果、製作期間は想定よりも長くなってしまいましたが、中途半端な状態のものを世に出すのではなく、本当に喜んでもらえるものを出したいと思いました。
結果、『群青賛歌』『Journey』『NEO』のMVは、関係各所と最後まで粘り、クオリティを追求できた分、皆さんにも喜んでもらえるものになったのではないかと思っています。
まずは「この1年の中でどの部分にフォーカスした、どんな動画をつくりたいのか」を決めて、一緒に動画をつくってくれるクリエイターさんを探します。クリエイターさんが決定したら、制作の上で大切にしたいことを伝え、打ち合わせを重ね、アニメーション制作がスタートします。
クリエイターさんによって細かい工程はまちまちですが、キャラデザ制作、コンテ、Vコン、原画、着彩、動画編集…といった流れで制作していきます。基本的にはクリエイターさんが制作を、カラパレ側の担当者はそれにあたってのディレクションをして、二人三脚で制作をしていくイメージです。
ディレクションは、キャラクターのデザインや出演バランス、それぞれの関係性に対するものが主で、基本的には細かい制限は設けず、クリエイターさんに自由につくってもらうことを大切にしています。
こちらで細かく指定をしてしまうのではなく、クリエイターさんらしさやセンスを大切に制作いただくことで、私たちの想像の何倍も素敵な作品に仕上がると考えているからです。
それぞれのPVのテーマやみどころは?
1作目MV 『群青賛歌』
作詞:Eve
作曲:Eve
アニメーション制作:南方研究所/SCOOTER FILMS
1作目のMVでは、キャラクターたちのはじまりの一歩を描きたいと思い、それぞれのメインストーリーからチームを結成するまでの様子を描きました。
また、1作目MVではストーリーでスチルとして描かれたシーン以外も多く補完されています。スチルイラストのシーンの前後の様子が見れるのもみどころの1つです。
本作は、当初すれ違っていたキャラクターたちが、心を1つにし、ユニットとして結成されるまでの一連の流れがまとまっているところがポイントです。1本のアニメーションとして、ストーリーを楽しんでもらえるものになっているのではないかと思います。
2作目MV 『Journey』
作詞:DECO*27
作曲:DECO*27
アニメーション制作:山下RIRI
2周年までのストーリーでは、立ちはだかる壁を少しずつ壊しながら、目標に向かって歩みを進めていったキャラクターたちが描かれていました。そのため、ユニットとしての絆を深めながらここまで走ってきたみんなの歩みを追いかけられるものにしたいと思いました。
また、2作目MVでは、音合わせの気持ち良さもみどころの1つです。リズムに合わせての爽快感のある画面の切り替わりや、歌詞や歌唱に合わせたシーン構成がたくさんありますので、そういった点に注目してもらえると新たな発見があるかもしれません。
ラストはそれぞれのユニットのこれからの歩みを思わせるシーンが切り替わっていき、今後の期待が高まるようなワクワクする映像で終幕。
3作目MV 『NEO』
作詞:じん
作曲:じん
アニメーション制作:studio matomo 津田 / niL / 常温
キャラクターたちの進級を控えた3周年のMVは、進級までの期待を高められるようなものにしたいと思いました。みんなのターニングポイントとなるようなイベントも多かった1年間でしたので、それぞれの印象的なシーンを大切にストーリーを追いかけました。
普段からプロセカに触れてくださっているクリエイターさんならではの仕掛けも見どころです。
また、“つながり”の描写にも注目してもらえるとより楽しんでいただけるかもしれません。
3作目のMVは、『Journey』と同様に、プロセカ感謝祭に来てくれたユーザーの皆さんに一番最初にお披露目することを決めていました。来てくれた人への感謝の思いや、そして今後に期待を膨らませてもらえるサプライズを届けたいと思い、初公開となる【新規衣装】を着たみんなを映すラストシーンに仕上げました。
今の心境と、これからの目標は?
この施策をやっていて一番嬉しいのは、見てくださった方が喜んでくれたと感じられる時です。やっぱり実際にこの動画を見てくださった方の反応をダイレクトに見ることができた瞬間は感慨深く、印象的ですね。
『Journey』と『NEO』はプロセカ感謝祭で公開しているのですが、2周年のタイミングでは声出しが出来ない状態での公開でした。それでも、その時の皆さんのキラキラした瞳から、喜んでもらえたことが伝わってきてとても嬉しかったです。今回の3周年では声出しが解禁され、動画の公開と同時に、大きな歓声が上がりました。その光景を見ていて「やってきて良かったな」と心の底から思いましたし、涙が滲むほど感動しました。
形は変わるかもしれませんが、これからもユーザーさんに喜んでもらえるものをつくっていきたいと思っています。毎年皆さんに「今年もよかった」と思ってもらえるよう、皆さんの期待や嬉しい気持ちを更新していけるように、頑張りたいです。
また、3周年を迎えて、キャラクターたちも更にパワーアップし、力をつけています。夢に近づきながら走る彼らを引き続き描いていきたいと思います。彼らの夢の終着点まで、一緒に応援して追ってもらえるようなものにしていきたいです。
以上、今回は「アニバーサリーMV」についてご紹介しました。
今後も「BACK STAGE PICK UP!」では、プロセカにまつわるゲームを越えた取り組みを特集していきます。
引き続き、プロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。
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