メンバーイラスト制作インタビュー「FIND THE EXITガチャ」
Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2023年10月に開催された「FIND THE EXITガチャ」 のメンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。
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チーム紹介
コンセプト・構図
今回のイベントストーリーでは、修行を通して突破口を見出した彰人の成長がひとつの大きな要素でした。そのため、もがきながらも一歩踏み出した彼らの姿をまっすぐ描きたいと思い、コンセプトを詰めていきました。高い壁にぶつかってなお“RAD WEEKENDを超える”ことを掲げる彼らの決意の熱はそのままに、この先への希望を連想するような“明るさ”や“爽やかさ”を感じる要素を取り入れています。
これまでの彰人は、努力を重ねる彼の“熱さ”や“必死さ”といった側面を描くことが多かったのですが、今回のストーリーで彼が掴んだものとリンクする、これまで抑えつけてきた気持ちを解き放ったあとの“彼らしさ”をまっすぐ描きたいと思いました。清々しく笑う彼の表情や仕草からは、「自分の進む道に、迷いはない」という決意を新たにした前向きな思いが感じられます。
こはねは、トンネルの中にいるシチュエーションと、彼女の楽しそうな様子をかけ合わせることで、かっこよさとかわいさのどちらも感じられるイラストを目指しました。ふわりとなびく髪や衣装で、躍動感を演出しています。夢を叶えるため、少しずつ力をつけて進んでいく彼女の心情を、はつらつとした笑顔に込めました。
ルカさんは、飄々とした中に垣間見える“かっこよさ”や“強さ”を描きたいと思いました。少しの風ではなびかない堂々とした振る舞いや、不敵で余裕を感じる笑みに、今回のストーリーで彰人に発破をかけてエールを贈っていた姿を重ねました。ルカさんが見守る視線の先には、ビビバスのみんなの熱を感じるかのような強い光を描いています。
衣装
今回のイベントで実装された楽曲『CR詠ZY』の印象に合わせて、クールでかっこいい衣装にしたいと思いました。また、大河に大敗した彰人たちがどん底から這い上がっていく“強さ”や、彼らが背負っているものの“重さ”を表現するため、全体的に暗く重い色でまとめ、アクセサリや装飾に硬い素材を用いています。
彰人の衣装は、彼がこれまで重ねてきた努力や、彼の中で今も変わらずに燃え続けている想いを大切にしたいと思いました。そのため、全く一新したデザインではなく、どこか初期のユニット衣装を思わせる要素を残しています。また、キラリと光るネックレスや指輪を身に着けることで、艶のある華やかさをプラスしました。
こはねは、コンセプトに合わせたかっこいい雰囲気の衣装にしたいと思い、普段より帽子を目深に被り、硬いレザーのアクセサリを身に着けたクールな印象のコーディネートです。袖や腰部分の肌を見せるデザインにしたり、スカートの裾を丸くワンポイントで切り抜くことで抜け感を演出しました。
ルカさんは、あえてシンプルなトップスとジャケットを身に着けることで、こなれ感のある着こなしにしました。太もものベルトや、ニーソックスとレッグカバーの組み合わせなど、脚まわりに個性的なアイテムを持ってくることで、シンプルながらもこだわりを感じられる装いです。
背景
ビビバスのみんながこれまで進んできた道や胸に秘めた想いを、背景でも表現したいと思い、1つのモチーフとして「線路」を共通して描きました。これからの彼らの未来の明るさや爽やかさが感じられるイラストになるよう、明暗のコントラストをしっかりと綺麗に出し、光の陰影を意識して制作にあたりました。
彰人の背景では、これから進む先が少しずつ見えてきた彼らを後押ししたいと思い、“希望”が感じられる絵づくりを目指しました。暗い箇所と明るい箇所の差をしっかりとつけることで、トンネルの外の明るさが印象的になるように描いています。光は無機質な白ではなく、彰人の心情を滲ませた色合いにしています。
こはねが立つ線路は、これまで彼らが歩んできた道とリンクさせて描きたいと思いました。そのため、現在も使用されている線路ではありつつも、ところどころに錆びや傷があり、使い込んだ様子が見られます。こはねを照らす光は、彼女の進む道を後押しするように、眩しいほど明るい色合いで描きました。
ルカさんは、地面を見せず画面に空を大きく映すことで、ビビバスのみんなよりも高い所にいるシチュエーションを表現しました。彼女の背後には、他の2人のイラストに描かれている道よりも更に頑丈で太い道がそびえ立っています。ルカさん自身のクールさと、彼女が見つめる光の燃えるような熱さのコントラストを大切に描きました。
さいごに
今回のイベントストーリーでは、大河に打ちのめされたビビバスのみんなが、再び前を向いて進みだした様子が描かれていました。そんな彼らの夢への熱量も反映しながら、いい意味で肩の力が抜けた“ありのままの彼ら”を描きたいと思い制作にあたりました。
ビビバスのイラストでは大きな夢を追うがゆえの“熱さ”や“必死さ”という側面を切り取ることが多いのですが、今回は“明るさ”や“爽やかさ”といった魅力を大切に描きました。
ここからまた新たに始まる彼らの夢の一歩を、一緒に見守っていただけたら嬉しいです。
引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。
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