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メンバーイラスト制作インタビュー「Drawing Bloomingガチャ」

Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロセカ)では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2024年4月に開催された「Drawing Bloomingガチャ」のメンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
 
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。

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チーム紹介

コンセプト・構図

ー今回の「Drawing Bloomingガチャ」の特訓後イラストのコンセプトはどのように決まったのでしょうか?

今回のストーリーでは、絵名が迷いながらも、自分の進む道と向き合う姿が描かれていました。そのため、どこか“未来の絵名”を想像できるイラストにしたいと思い、シチュエーションやロケーションを考えていきました。
また、今回実装された楽曲『私は雨』の曲調や雰囲気からもインスピレーションを受けています。まだ見えぬ将来を表すような霧がかった空模様を描き、静けさと少しの寂しさを感じられるように仕上げました。モノトーンな色合いのイラストたちですが、未来への希望も感じられるよう、優しさや温かさを意識して光を描いています。

絵名は、ひっそりとした路地裏で、何かに気づいたように顔をあげています。手に持ったキャンバスにはあえて何も描かないことで、彼女がこれから描くであろう未来の無限の可能性を表現しました。キャンバスからは牡丹の花が咲き、彼女の胸元をほのかに照らしています。温かく小さな光には、イベントストーリーで“牡丹”を通じて得た彼女の感情を滲ませました。

まふゆは、スイセンの咲いたキャンバスを手に取って、何かに思いを馳せている様子です。都会の喧騒から少し離れた場所を描き、静けさが感じられる1枚に仕上げました。今回の特訓前のイラストでは一時の休息を感じさせる、穏やかな一幕が描かれてたまふゆ。そんな彼女の心境とリンクするように、特訓後も自然体で落ち着いた表情をしています。

イベントストーリーでは絵画に興味津々だったレンくん。そんな気持ちとリンクするように、アトリエの中をキラキラした瞳で見つめています。雨上がりの空の下、他の2人に共通して見られた雨粒や水たまりはありませんが、代わりに彼が見つめる先にある絵画には、雨が降り注いでいます。ニーゴのみんなに寄り添うレンくんの気持ちを反映するように、絵画の中には希望を感じる明るい光を描きました。


衣装

ー今回の衣装は、モノトーンの中にある鮮やかな色のアクセントが目を引きますね。それぞれのポイントはどんなところでしょうか?

イベントストーリーで描かれていた「絵と一緒に生きる」ことを決めた絵名の思いを、デザインにも反映したいと思いました。そのため、「絵」に関連させたアイテムを用いて、美術要素を感じられる衣装を目指し、デザインを詰めていきました。
ベースカラーはモノトーンで整えることで、シックで大人っぽい雰囲気を演出しています。色鮮やかでデザインチックな柄のネクタイやタイツを取り入れ、全体を見たときに1つのアートのように感じられる、華やかで個性的な要素をプラスしました。

絵名は、オレンジを中心にしたカラータイツが目を引く装いです。特徴的なモザイク柄は、まだ形が明確には定まっていない、彼女の将来への思いを表現しました。厚手でマットな生地のワンピースやレザー生地のベレー帽で、シンプルながらも素材や細部のデザインにこだわりの感じられる1着です。これから一歩を踏み出す絵名を後押しできるように、ブーツのヒールはあえて低めにし、動きやすさや軽やかさを大切にしました。

まふゆは、首元や腕、ウエストを絞りボディラインを感じられるトップスに、個性的なスリットの入ったパンツとハイヒールを合わせ、“大人っぽさ”や“綺麗さ”が感じられるデザインです。彼女の真面目さを反映して、衣装のシルエットは左右対称でかっちりとした雰囲気で仕上げました。混沌とした印象のリボンの柄には、まだ先が見えず整理のついていない彼女の心情を反映しています。

レンくんは、彼の“可愛らしさ”や“幼さ”を大切に、普段の装いと同じ半ズボンのシルエットを残しました。合わせて髪の毛のリボンやイヤリングも、揺れる形状のものをチョイスしています。一方で、今回の衣装全体のシックな雰囲気に合わせて、ななめに線の入ったデザインのシャツや、腰元のベルトで、大人びたオシャレさもプラスしました。ネクタイや靴下の模様は、可愛らしさと大人っぽさの“融合”をイメージしたデザインです。

背景

ー今回は牡丹の花が多く描かれていますね。どんなところが見どころでしょうか?

コンセプトに合わせて、全体的に落ち着いた、モノトーンの色合いを意識しました。ロケーションは、美術的に栄えているイメージから、西洋の街並みを舞台に描いています。
また、今回は雨のシチュエーションでしたので、濡れた水の表現も意識したポイントです。大雨ではなく、この後の雨上がりを連想させるような、綺麗で艶やかな雨をイメージしました。
今回のイラストの大切なモチーフである牡丹とスイセンの花は、淡く優しい光になるよう描いています。

絵名は、雨粒の落ちる印象的な瞬間を切り取りたいと思いました。画材屋の軒から伝う雫の綺麗さや、今回のイベントで実装された楽曲『私は雨』のリズムをイメージした雫の配置を意識し、オシャレな雰囲気で仕上げています。絵名が持っているキャンバスと牡丹に注目してもらいたいと思い、背景で描いた牡丹は、目出ちすぎない塩梅のシンプルな美しさを模索しました。

まふゆの背景は、橋の向こうの街並みの輝きを綺麗に描き、全体的に厚塗りで仕上げることで、風景画のような印象にしたいと思いました。暗く深い色合いで全体的に重さを出しつつも、牡丹やスイセンの明るい光を交じり合わせることで、しっとりとした不思議な雰囲気を演出しています。大雨の後のイメージで、水たまりの濡れた表現は艶やかさを意識しました。

絵名に寄り添うことで影響を受けたのか、レンくんがのぞき込むアトリエの中には、絵名や彼女の父親の要素が感じられるアイテムを見つけることができます。興味深そうな彼の表情や、手前のアトリエのアイテムたちに注目していただきたいと思い、霧の中に埋もれた彼の後ろの街並みはあえてぼんやりと描きました。

さいごに

ー今回のイラストを描き上げるにあたり、特に大切にしたことを教えてください。

今回は、自分の将来や父親とまっすぐ向き合うことで絵名が見つけた、“絵に対する思い”をイラストにも大切に反映したいと思いました。そのため、美術的なモチーフを多く散りばめ、今回のイベントストーリーでキーとなる“牡丹”を印象的に描いています。
また、イベントで実装された『私は雨』の楽曲の雰囲気を反映して、しっとりとした雰囲気の中に、静けさや繊細さを感じられるよう意識して制作しています。モノトーンカラーを中心にしながら、各キャラの衣装の鮮やかな色を引き立たせることで、アーティスティックなイラストを目指しました。

引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。


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