メンバーイラスト制作インタビュー「瞳、高みを目指してガチャ」
Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロセカ)では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2024年2月に開催された「瞳、高みを目指してガチャ」 のメンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。
▼前回の記事をまだご覧になってない方は是非こちらもご覧ください。
チーム紹介
コンセプト・構図
今回のイベントストーリーでは、メインキャラクターである穂波が、Leo/needのリーダーとして“みんなを導く覚悟”を決めた様子が描かれていました。そんな穂波の大きな決意をイラストでも表現したいと思い、彼女たちの纏う雰囲気や表情は、「力強さ」や「真剣さ」を前面に表現しました。
これまでは穏やかな表情を見せることが多かった穂波、一歌、KAITOさんの、普段の姿とのギャップを感じていただけるイラストになっていたら嬉しいです。
穂波は、衣装がはためく程の強風にも揺らぐことなく、まっすぐに前を見据えています。これまでのイラストでは、かっこいい仕草や表情の中にも、どこか彼女の温かさや優しさが滲むことが多かった穂波。今回彼女が初めて見せた表情には、「Leo/needを私が導くんだ」という彼女の強い想いを込めています。
一歌は、周りの様子など目に入っていないかのように、自分とみんなが奏でる音に没頭し、集中しています。どこかシンとした静けさすら感じられる空間の中で、一歌の纏う空気や彼女を取り巻く光の色合いから“熱”が感じられるのは、決意を固めた穂波を見て「自分もその気持ちに答えたい」という一歌の思いが表れているのだと思います。
KAITOさんのイラストには、硬さのあるアイテムを散りばめ、光の陰影を意識することで、重厚感を感じられる1枚に仕上げました。普段の彼とはまた一味違う、頼もしさや余裕が感じられるかと思います。普段は見せない不敵な表情や強気な仕草は、これから新しい一歩を踏み出すLeo/needのみんなへ手本を見せるような、「強い気持ちで進むんだよ」という彼なりのエールの表れなのかもしれません。
衣装
今回の衣装はイベントストーリーで描かれていた「穂波が覚悟を決めて、Leo/needを導いていく」という印象的な要素を衣装のデザインにも反映したいと思いました。チームを率いる“リーダー”を思わせる衣装というコンセプトで、まずはじめに穂波のデザインが出来上がりました。また、今回のイベントストーリーを通してより一枚岩として結束を固めたLeo/needの「1つのチーム感」も大切にしたいと思い、それぞれに似合う形にアレンジしつつ、シルエットや色合いには統一感を持たせています。
Leo/needを象徴する「夜空」を感じられるような深い青を基調とした色合いを用い、随所でキラリと光る金属パーツや黄色いラインで星をイメージしました。ジャケットの裏地や小物に用いた生地には、共通して星空を連想させる模様をあしらっています。
穂波は、厚手で重量のあるジャケットをメインに、シンプルで硬い素材の装飾を散りばめることで、強くて頼もしいリーダーをイメージしました。ジャケットを肩からかける着こなしも、これまでの穂波にはなかった、初めて見せるスタイルです。一方で袖のファーのような柔らかい部分や丸みのあるシルエットを残すことで、強さだけを前面に出すのではなく、本来の穂波が持つ優しく可愛らしい印象も残しました。
一歌は、穂波の衣装に合わせつつ、短めのジャケットや、ウエストラインの出るタイトなパンツを身に着けています。あえてボディラインを出すことで、普段の一歌とはまた違った着こなしで、スタイリッシュな雰囲気を目指しました。手袋やコルセット、ブーツといったアイテムには共通して革を用いることで、洗練された印象を演出しています。
KAITOさんは、特徴的なスリットが入ったロングコートをベースに、スマートな雰囲気の衣装を仕立てました。スリットの奥にチラリと見える夜空を思わせる模様や、裾に走る流れ星のような黄色いラインで、Leo/needを彷彿とさせつつ、神秘的でファンタジーな印象をプラスしています。手元や足元には、存在感のあるファーや重めのブーツをアクセントとして取り入れることで、シルエットにメリハリを持たせました。
背景
イラスト全体のコンセプトとも合わせ、リーダーとしてみんなを引っ張っていく穂波の頼もしさを背景にも反映したいと思いました。そのため、それぞれのイラストには穂波の思いを感じられるような色合いやアイテムを描いています。また、今回のイベントで追加された楽曲の「レグルス」に合わせて、疾走感のあるかっこよさや力強さも感じられるよう意識して制作しました。印象的な“光”の表現にも注目してもらえたら嬉しいです。
穂波は、イベントストーリーで見せた彼女の決断から連想し、“Leo/needを背負う”イメージで後ろに大きな月を浮かべました。実はこの背景は、最初はもっと平面的で、たくさんの要素を力強く主張するように描いていました。制作を進める中で、「もっと穂波の存在を引き立たせられないか?」、「もっと穂波の決意を感じられる形はないか?」と検討し、それぞれの要素の配置や立体感、タッチ、明るさなどを細かく調整して、穂波の力強い表情にひときわ目を惹きつけられる、今のイラストの形に仕上がりました。
一歌は、赤い流れ星に導かれるように、夜空をバックにしたステージで演奏をしています。これまで描いた演奏中のイラストとはまた違った印象にしたいと思い、面積の大きいステージを浮島のように散りばめたり、奥行きを持たせたりすることで、伸びやかな印象を与える新しい表現に挑戦しました。演奏に集中する一歌に注目していただけるよう、光の当たり方を調整しつつ、イラスト全体での明るさと暗さのコントラストが綺麗に見えるよう意識して制作しています。
KAITOさんは、堂々としたポーズや表情が引き立つよう、落ち着いた空間の中に垣間見える“強さ”や“揺るぎなさ”を感じられる背景にしたいと思いました。そのため、KAITOさんを中心にシンメトリーに近い物の配置にしたり、しっかりとした重さを感じられるように周囲のアイテムを描くことで、泰然とした印象を前面に出しています。また、ゴツゴツとした装飾や、鈍く光を反射する金属を多く描くことで、彼の静かな強さを印象付けたいと思いました。
さいごに
今回のイラストは、これまで描いてきたLeo/needのイラストの中でもとりわけ「かっこよさ」や「クールさ」を意識して制作を行いました。Leo/needの中でも特に穏やかな雰囲気を持つ、穂波、一歌、KAITOさんの3人がかっこよさに振り切っているイラストになるので、彼女たちの新しい魅力や、秘めている熱い想いがイラストでも届けられていたら嬉しく思います。
自分たちの信じた道にまた一歩足を進め、それぞれ目指すものに向かって進んでいく彼女たちの背中を、一緒に見守っていただけたら嬉しいです。
引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。
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