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【おしごとパレット】クライアントエンジニアチーム:集まった「素材」を「ゲーム」という体験につくりあげる仕事

ゲームづくりには数多くの人が関わっており、それぞれの技術やアイディアをかけ合わせて1つのゲームを制作しています。【おしごとパレット】では、そんな数あるColorful Paletteの仕事の一部を紹介していきます。

今回は「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロセカ)のクライアントエンジニアチームの仕事内容やこだわりについて取材しました。


クライアントエンジニアチームのミッション

クライアントエンジニアチームの大きなミッションは、「ユーザーさんの想像を超える体験を届け続ける」ことです。ゲームづくりでは、まず企画チームが機能を考え、クリエイターが必要な素材をつくります。私たちクライアントエンジニアチームは、そうやって各セクションからあがってきた素材を「ゲーム」という形に仕上げることが役割です。

しかし、ただ集まった素材をプログラミングでまとめるだけでは、ユーザーさんに感動を届けることは出来ません。私たちは「エンジニア」ではありますが、「ゲームクリエイター」でもあるため、技術やノウハウを用いて0から1をつくり出すこともできると考えています。
ユーザーさんの想像を良い意味で裏切ることができるよう、クリエイターをはじめとした様々なセクションのメンバーと議論を重ね、素材を最高の形でアウトプットすることを目指しています

クライアントエンジニアチームの仕事内容

クライアントエンジニアの作業は大きく分けて、バージョンアップデートの機能開発を行う「機能開発チーム」と、コネクトライブや3DMVに関わる開発を行う「3Dチーム」の2つに分かれています。

①機能開発チーム

新機能に関係する新しい画面の組み込みを行なったり、既存画面の改善や拡張を行うことをメインに作業します。
例えば、プロセカの「マイリスト機能」や「しおり機能」といった機能も追加実装されたものですが、こういった新しい画面をつくる際のプロトタイプの作成もエンジニアの仕事です。キャラなどの素材がない状態で四角形を動かして遊んでみて、“土台のゲームとして面白いか”、“ユーザーさんがもっと遊びやすくなるにはどんな画面にしたらいいか”といった観点を大切に検証します。制作の際にはエンジニアチームだけではなく、UIデザイナーと配置や触り心地を一緒に考え、企画チームに提案をしながら、各セクションと連携して画面を完成させていきます
機能が完成したあとは、チームのメンバーで実際の画面を確認するデバッグ会を行い、“もっとボタンを大きくした方が押しやすい”、“ダイアログを表示した方がもっと伝わりやすい”といった意見を出し合いながら改善を行います。

②3Dチーム

3Dチームはバーチャルライブやコネクトライブなど、3Dキャラが出てくる部分の実装を担当します。プロセカで3Dが関わる部分は、楽曲に合わせた表現を行う必要があるため、取り入れたい機能について事前にクリエイターと相談しながら作業を進めます。具体的な制作の流れとしては、まずプロトタイプの動画を撮影し、クリエイターを含む関係各所に共有を行います。フィードバックをもとに修正を重ね、理想とする形までできあがったら、実機で正しく表現されているかの確認や、リリースするための負荷軽減を行い、完成まで導いていきます。
この際、ただ「綺麗な表現」をつくっていくのではなく、“自分たちの強みはなにか”、“プロセカらしさとはどういうものなのか”ということを意識し、追求することも、大切にしているポイントです。

どちらのチームでも共通していることは、ただ提示されたものをそのまま作っていくのではなく、「開発メンバー全員で協力しながら、ユーザーさん目線を大切に、完成まで持っていく」ということです。エンジニアチームだけではなく、Colorful Palette全体でセクション内外関わらず意見交換が活発な雰囲気もあり、“みんなで一つのものをつくり出している”ということを感じることができます。
 

1日の流れ

Colorful Paletteのクライアントエンジニアチームメンバーはどのような1日を過ごしているのか?
Fさんの1日の流れをご紹介します。

深掘り!メンバーインタビュー

ここからはクライアントエンジニアチームのメンバーにインタビューしました。

<プロフィール>
Oさん:新卒採用でサイバーエージェントグループに入社。2022年からColorful Paletteで就業。プロセカでは3Dに関する実装や開発を行い、グラフィック周りの開発を中心に担当する。

Yさん:新卒採用でサイバーエージェントグループに入社。2023年からColorful Paletteで就業。プロセカの新規機能を中心とした実装・開発や、関係各所の進行管理を担当する。

ー現在はどのような仕事をしていますか?クライアントエンジニアチームで働くやりがいを教えてください。

Oさん:
3DMVに関わるグラフィックス開発を中心に担当しています。プロセカはモバイルゲームということもあり端末性能の制限がありますので、より良い表現や幅広い演出を追求するため、定期的に表現向上のための開発を行っています。自分はもともと絵づくりに興味があったこともあり、デザイナーさんと共により表現を追求できるのは、とても楽しくやりがいがある仕事です。自分たちが開発した機能を活用し、プロセカの3DMVの表現が向上したなと感じることができた時に「この仕事をしていてよかった」と実感します。また、自分の中でMVに反映することができる表現の引き出しが増えていくことも、成長を感じられて嬉しいです。

Yさん:
新規機能のキャラクター制御や会話パート(文字送りで会話する機能)の開発や、その開発に伴う各セクションとの連携をする進行管理の仕事を担当しています。自分がやりがいを感じるのは、新しい機能をつくる際に、“誰がどのように作るのか”、“誰と連携をとる必要があるのか”を考え、機能のリリースに向けてうまく進行の舵取りができた時です。どの開発現場でも、手戻りが発生したり、情報の抜け漏れが発生したり、誰がなにをやっているのか見えにくかったり、と様々な問題が発生するのは珍しいことではありません。フローの整備ができてないことが問題なのか、共通認識が取れてないことが問題なのか、タスクが見えにくくてコミュニケーションが足りていないことが問題なのか。その問題の本質を見極めて、個人だけではなくチーム全体としてのいいものづくりができた瞬間に「この仕事をしていてよかった」と感じます

ーColorful Paletteのクライアントエンジニアチームの特徴や強みだと思う部分を教えてください。

Oさん:
チームメンバーの関係が良好で、和気あいあいと開発している雰囲気が特徴的かと思います。年次や担当業務に関わらず、お互いをリスペクトしあってコミュニケーションを取る人が多いなという感覚がありますね。それもあってか、コミュニケーションの障壁がなく、Colorful Palette特有の「意見をきちんと言い合う」という環境ができているのかなと感じます。ゲーム開発では感覚的なニュアンスを伝える場面も多くあるため、コミュニケーションがとりやすかったり、何かあった時にすぐ相談や共有ができることは重要だと思います。

Yさん:
Oさんの話とも重なりますが、密に連携をとれるのはColorful Paletteのクライアントチームの特徴ですね。質問したいことがあったときに気軽に周りに聞きに行くことができますし、会社全体でポジティブな空気が溢れていますので、そういったコミュニケーションのハードルの低さはColorful Palette全体の特徴でもあるかなと思います。仕事のイテレーションが早く回ったり、困ったときにすぐ相談できる環境はとても有難いです。また、会社全体で“みんなでつくる”ことを大切にしている文化があるため、セクション外の人への相談の心理障壁も低く、エンジニア以外のセクションにも積極的に提案でき、逆に提案をしてもらえる関係性は強みだなと思います。

ーColorful Paletteのクライアントエンジニアチームで働くためにはどんなスキルやマインドが求められますか?

Oさん:
自分はユーザーさんに喜んでもらえる表現を追求していくマインドと、適切な取捨選択ができる判断力が大切ではないかと思います。VOCALOIDは、これまで様々な表現の中で、多くの人に愛されてきたコンテンツです。プロセカもそのカルチャーを大切にしてプロセカの3D演出をつくりたいと考えているため、幅広い表現を追求していくことを意識しています。そのため、“これを表現するにはどういった機能が必要なのか”、“どういった機能だと今後の表現向上につながるか”といった観点を持ち続けることはとても大切ですね。とはいえ、際限なく全てができるわけではないので、その表現をする上でより大切になる機能の優先順位をつける判断力も必要になるかと思います。
また、自分なりのアイデアや目指したいものがあり、積極的に行動に移すことができる方はColorful Paletteでも活躍してもらえるのではないかと感じます。みんなでものづくりをすることを大事にしている風土ですので、年次や職種に関わらず、どんどん意見を言ってもらえたら嬉しいです。良いものをつくるために遠慮なく意見が言える雰囲気なので、やりたいことをもっている人にとってはとても働きやすく、それが実現しやすい会社だと思います。

Yさん:
どこのセクションにも共通することではあるのですが、クライアントエンジニアチームは特に個人の裁量が大きい印象がありますので、自分で動いて仕事を推し進めるオーナーシップと、それを実現する実装力が必要だと思います。Colorful Paletteは誰かの指示を待ちその通りに動けば完成するという環境ではなく、個人が意思を持って動き各所と連携を取り、アプリケーションを実装するところまでを担います。様々なコミュニケーションが発生しますので自分自身が「聞く力」や「推し進める力」を身に着けることが大切かなと思います。
チームでのゲーム開発の中では、「ゲームのこの部分をもっとこうしたほうが面白くなる」、「組織の連携フローが効率よくできそうだからこうしてみたい」等、日々たくさんの改善点が見つかります。ゲームや組織をよりよくするために何ができるか、一緒に考えて実行してもらえる人と働くことができたら嬉しいです。

以上、Colorful Paletteのクライアントエンジニアチームの仕事についてご紹介しました。

【おしごとパレット】では、今後もColorful Paletteの仕事を紹介していきます。
引き続きColorful Paletteをどうぞ宜しくお願い致します。


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