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“ユーザー体験に直結しない技術は追求しない” カラパレエンジニアの考え方

こんにちは、カラパレ広報ライターのおがねです。
今回は、エンジニア組織のマネージャーを務める伊藤に、カラパレのエンジニアについてインタビューしました。
技術に対する考え方や、エンジニアチームが大切にしていることをたくさんお話しいただいたので、ぜひご覧ください!

<プロフィール>
新卒でSIerに入社。銀行などの業務システムの開発を経験。
2011年に中途でサイバーエージェントに入社。Craft Eggにて『バンドリ! ガールズバンドパーティ!』の開発に携わる。その後SGE技術統括室にて各社横断の課題解決に取り組む。
2018年会社立ち上げのタイミングでColorful Paletteにサーバエンジニアとしてジョイン。現在はエンジニア全体を統括するマネージャーとして組織を牽引。


技術はあくまで「手段」。良いものづくりをするということに対するこだわり

今日は伊藤さん率いるエンジニアチームについてお話を聞かせてください!
カラパレのエンジニアチームってとてもコミュニケーションが活発な印象ですが、実際にチームをまとめる伊藤さんから見てどんなチームだと思いますか?

“人のために技術を使える”エンジニアが集まっていることが特徴だと感じてます。「こんな新しい技術があるから使ってみよう」といった、技術ありきで新しいことにチャレンジしていくことはないですね。ユーザー体験をよりよくするために、何が必要かを第一に考えています。

そのために必要な技術ならもちろん身につけていきますし、開発にも取り入れていくというスタンスです。あくまで技術は「手段」です。ディスカッションをしながら、ユーザー体験をよりよくするためには何がベストなのかを考えて進めていくことが多いですね。

確かにどうすればユーザー体験がより良くなるかという声をオフィスでもよく耳にしますね。
プロセカのバーチャルライブ開発の際に導入したリアルタイム通信エンジンのDiarkisはとても新しい技術だと思うのですが、こちらもユーザー体験を向上させることが導入のきっかけだったと?

Diarkisもまさにそうですね。最初は別の基盤でリアルタイム通信エンジンを実装していました。
リリース直前、プロデューサーの近藤から「バーチャルライブでこういったことをやりたい」という提案をもらいました。予定していたリアルタイム通信エンジンでも、その提案は実現はできたんですが、負荷がかかるタイミングとそうでない時の負荷の差が大きいことによって、コスト面に課題がありました。その影響で、やむなくバーチャルライブに人数制限を入れたんです。

技術的な制約でプロダクトに制限が出てしまうのはとても悔しかったし、自分も気に入っている機能なので、もっといろんな人に等しく体験提供していきたいという想いで試行錯誤していました。

様々な観点で比較した結果、これからのさらなる拡張が期待できるDiarkisの導入を決めました。
技術を駆使し、テクノロジーでユーザー体験をよりよくしたいというのが一番にあったからこそ、Diarkisという新しい技術にも辿り着きました。むしろユーザーに直結しない技術にはそんなに興味がないと言っても良いぐらいです(笑)

技術の使い道に芯を持つということ

テクノロジーでユーザー体験をよくしたいという想いがとても伝わってきました!
一般的には最先端の技術を使うこと自体に注目が集まる印象ですが、ユーザー体験をよくするために技術を使いたいと考えるようになったきっかけはあったのですか?

僕も最初は技術力にばかり目がいってました。サイバーエージェントに入社してからは「自分に妥協せず、1ピクセルもずれないように画面をつくる」といったこだわりを持った人と働いていて、自分も同じように、成果物にこだわりを持って、ストイックにやりたいと思っていました。それはそれで楽しかったんですが、ある人との出会いが自分の考えを大きく変えましたね。

ある人...含みのある表現ですが、お訊きしてもよいですか?

カラパレの人なので少し照れ臭いですが、クライアントエンジニアをやっているOさんです。彼と出会って、とても衝撃を受けたのを今でも覚えています。
もちろん彼も、技術に対してギークではあるんですが、なんとなくの触り心地や体験を気にしながらものづくりをしていたんですよね。より良いユーザー体験を作るためには、本来は捨てたくないはずの自分の持っている作り手のエゴとかを簡単に捨てられる人でした。実際は悩み抜いて捨ててるんですけど、そう見せないかっこよさ(笑)

自分の技術にこだわりを持っているのもとてもかっこいいんですが、技術力がある上で、自分のエゴに固執せず、ユーザー体験を追求していく姿を見て、純粋に自分もこうなりたいなと思いました。

もちろん、技術力を蔑ろにしてしまっては、実現したいことが実現できないので、技術力の向上も行います。ですが、大事なのは目的で、技術の使い道に芯を持つということはこの出会いをきっかけに意識しはじめたかもしれないです。

そこからは自分の中での新たなこだわりとして、技術力をあげることよりも「自分たちも楽しむ」ことを大切にするようになりました。カラパレは自分含めて、みんなゲーマーでありオタクなので、エンタメコンテンツに愛着を持っている人が多いです。いちユーザーとして作品に触れていると、運営に愛されているコンテンツかどうかがわかるんですよね。それがわかっているからこそ、プロセカを楽しんでもらうためにも、まずは自分たちが楽しまなきゃって思っています。

自発的な成長ができる組織へ

自ら楽しむという体験が、ユーザー体験の向上に結びついているのですね。自分たちが楽しむために何か工夫されていることはあるのでしょうか?

自分がそうだから、っていうのもあるんですが個々人の自主性と裁量をとても大切にしています。
例えば、サーバチームではコードレビューを必須にしておらず、実装者本人から要望があった際にコードレビューを実施するような形式にしています。コードレビューをパスしたからOKといったスタンスではなく、自身の実装の品質を向上させるために、コードレビューが有効なのであればコードレビューを実施したり、あまり有効じゃないのであれば別の手段を用いたり、といったことを一人ひとりが考え、裁量持って取り組んでほしいと思っているからです。

あとは、組織やプロダクトの課題はメンバーにも共有していて、どうしたらよくなるかを僕から相談しにいくということも全然ありますね。今のメンバーは「やりたいです!」と手を挙げてくれることが多いので、チームで課題を協議して実行しています。一人一人の裁量は大きいですが、一人で実現できることには限界があるし、チームでやる楽しさもあるので、アイデア出しや解決策を考えるときはディスカッションしていることが多いですね。
その中で「こんなのあったら良いんじゃないか」みたいなアイデアが結構出てきます。新しい機能についても、エンジニア発信で「こういうの作ってみました」と、企画チームや他セクションに提案してみることも多々あります。

例えば、プロセカには『カスタムプロフィール』というユーザーが自由にプロフィールを作成できる機能があります。
カスタムプロフィール自体は企画チームの施策の一つとして組み込まれていましたが、実装したい操作をどう表現するのが良いか、他の操作とコンフリクトしないかなど、エンジニアメンバーが考え提案しました。企画チームやUIデザイナー、サウンドデザイナーなどのいろんなセクションの人とディスカッションをして試行錯誤しながら実現することができたものです。

エンジニアだけでなく、他のセクションとも一緒にディスカッションして進めることも多いんですね。
こういった議論が自然と行われるチームにするため、エンジニアチームのマネージャーとして、大切にしていることはなんですか?

「品質にこだわる」ことと「仕事を楽しむ」ことですね。
基本的に目的がずれていなければ好きにやって良いよとメンバーには日頃から伝えています。なので、「ちょっと作ってみました」みたいなものは絶対に否定しません。若手には活躍して欲しいですし、自分がそのストッパーにはなりたくないので。

今のメンバーはそれぞれ得意分野も違うので、一人一人とコミュニケーションを取りながら、適正をみてミッションを設定してます。
大前提、共通の大きな目標に向かってはいますが、そこはブラさずに、それぞれのミッションを自主的に全うしてくれるメンバーが多いので、自分が理想としているチームに近いかもしれないです。

裁量を持ってチャレンジしたい方にはとてもワクワクする環境ですね。
最後に、より理想のチームにするために今後ジョインしてくださる方に一言お願いします!

繰り返しになってしまいますが、ものづくりにまっすぐ向き合うことができる方とご一緒したいです。今いるメンバーは得意分野や役割は様々ですが、お互い助け合って良い相乗効果が生まれていると思います。
そんなチームで一緒に良いものづくりをするための議論を一緒に楽しみましょう!

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