メンバーイラスト制作インタビュー「NEON universeガチャ」
Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2022年11月に開催された「NEON universeガチャ」のメンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。
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チーム紹介
コンセプト・構図
今回のイベントストーリーでは、メインキャラクターである一歌が、奏からアドバイスを受け、曲を作りあげる姿が描かれていました。今回はそんな彼女の成長や、彼女を取り巻く関係性を印象的に見せられるようにコンセプトを詰めていきました。DTMでの曲作りから連想した「デジタル空間」と、レオニらしさのある「星」というふたつの要素を取り入れ制作しています。
一歌は、曲作りを通して奏から大きな影響を受けました。そのためか、一歌の仕草や雰囲気からは、どこか奏の面影を感じられます。心なしか自信を感じる微笑みを浮かべているのは、今回の成長を経て、彼女の世界が少し広がったからかもしれません。
ミクさんのイラストは、レオニの皆とセッションしている様子をイメージしています。ストーリーでは、ミクさんのソフトを用いて一歌が作曲をする様子も描かれていましたので、“バーチャル・シンガー”としてのミクさんの一面をカードでも表現したいと思い、他のイラストよりもデジタル感の強い仕上がりにしています。
穂波は、サウンドに包まれた空間で演奏している様子を描きました。今回彼女は一歌の一番近くに寄り添い、成長を見守っていました。穂波の周りを取り囲むアイテムに注目すると、彼女たちのあたたかい絆が垣間見れるかもしれません。
衣装
イベントストーリーで描かれた一歌やレオニの皆を取り巻く関係性を、衣装でも表現したいと思いました。そのため、奏やミクさんをはじめとした、レオニの周りの人たちとの関係性を連想させる要素を取り入れた装いにしています。
一歌は、ゆったりとしたジャージを身に着けています。シンプルなフォルムの衣装ですが、袖のラインや裾の赤いチェック柄といったアクセントは、奏やミクさんを連想させます。また、ヘッドホンやヘアピンなどの身につけているアイテムにも、彼女を取り巻く関係性を反映しています。
ミクさんの衣装は、彼女の普段の装いをベースにしつつ、シャツの形状を一歌のユニット衣装と合わせ、襟の差し色に一歌のカラーを採用することで、一歌とのつながりを表現しました。これまでのミクさんの衣装では見かけることの少なかったスポーティーな装いから、彼女の新たな魅力を感じていただけると嬉しいです。
穂波の衣装は、ジャージをベースにしつつ、カジュアルなファッションを好む彼女らしくオーバーサイズに仕立てています。スカートのタイトな形状や赤いチェックの柄は、穂波が立ち止まった際にアドバイスをくれたMEIKOさんを連想させます。
背景
今回、コンセプトとして「デジタル空間」というキーワードがありましたので、色味やアイテムで非日常な雰囲気を演出しています。また、デフォルメされた楽器やポップなエフェクトを描くことで、いつものレオニとは一味違った可愛らしさを表現しました。
一歌の周りに散りばめられた様々なアイテムは、彼女を取り巻く関係性の広がりや、彼女の想いを表しています。例えば星を囲う特徴的な菱形は、オリジナルのミクさんの髪飾りを思い出させます。イラスト内で特に目を引くこのアイテムには、一歌のミクさんへの想いが表れているのかもしれません。
ミクさんの周りには、レオニのみんなの楽器やイコライザを配置することでセッション感を表現しました。よく見ると奥行きのある広い空間ですが、皆で集まって演奏している一体感を感じられるよう、あえて前面に要素を集めて描いています。
穂波は浮遊感を感じる構図だったため、全体的に軽い質感を表現したいと思いました。そのため、ドラムを分解して配置し、半透明にする表現に挑戦しています。ビートを感じさせるエフェクトや丸っこいデザインのアイテムは、可愛らしい印象になるようにデザインしました。
さいごに
普段のレオニらしさの中に、“奏との関係性”や“ミクとの関係性”といった要素を掛け合わせることで、これまでとは違ったレオニの新しい魅力を表現したいと思いました。日に日に成長し、世界が広がっていく彼女たちの関係性に注目しながら、細かい部分まで楽しんでいただけると嬉しいです。
引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。