メンバーイラスト制作インタビュー「またたく夜空のMilky Wayガチャ」
Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2023年1月に開催された「またたく夜空のMilky Wayガチャ」のメンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。
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チーム紹介
コンセプト・構図
今回のイベントストーリーでは、えむがいつか来てしまうみんなとの別れに寂しさを覚えつつ、それでも彼らを応援しようと決心するストーリーが描かれていました。ワンダショのみんなの立ち位置や関係性から連想し、童話の「ピーターパン」をコンセプトに定め、配役を決めました。
えむは、現実世界に残ると決めた他のみんなとの別れを決意し、ネバーランドへ帰るシーンを描いています。えむはかつて、”大好きなフェニックスワンダーランドを残したい”という自分の夢を、仲間のみんなに支えられ叶えることができました。「今度は自分がみんなの行く末を応援したい」というえむの気持ちを、泣き出しそうな笑顔に込めました。
レンくんは、これから旅立つ子どもたちの背中を、そっと後押ししてくれる存在をイメージして描きました。船型のオルゴールに乗り込むぬいぐるみたちに、魔法の粉を吹きかけています。「みんなが夢を追いかけ続けられるように」と、レンくんの希望が込められているのではないかと思います。
類は、ネバーランドで生きるよりも、現実に残ることを選んだキャラクターをイメージしています。類の演出家というイメージに合わせて、知的な雰囲気になるよう心がけました。本を読む彼の表情が穏やかなのは、”大人になっていくことは悲しいことばかりではない”と知っているからかもしれません。
衣装
ピーターパンの要素を取り入れることで、イベントストーリーで描かれたワンダショメンバーの立ち位置や、キャラクター性を表現したいと考えました。そこで、童話から連想されるモチーフを共通して取り入れつつ、「それぞれが選ぶこれからの道」を想起できるように制作しました。
えむは、「フェニックスワンダーランドを笑顔でいっぱいにする」という夢を、ずっと大切に抱き続けているキャラクターです。そこから連想し、「永遠の子ども」をイメージしました。スカートには葉っぱのモチーフを取り入れ、メルヘンな雰囲気に仕上げました。腰には時計の針をモチーフにしたアクセサリーを取り入れました。
セカイの住人であるレンくんは、ネバーランドの妖精をイメージして、大きな羽のデザインを取り入れました。レンくんらしさを意識しながらも、髪を結ぶリボンで妖精のかわいらしいイメージを表現しています。腰にかけている小瓶には、みんなを手助けするための魔法のアイテムが入っています。
類は、真夜中の物語をイメージして、ゆるっとしたパジャマのシルエットをベースに制作しました。衣装に眼鏡を取り入れ、知的で大人っぽい雰囲気に仕上げています。片耳につけているピアスは、えむやレンくんと同じく時計の針をモチーフにしました。
背景
衣装の雰囲気にあわせ、「夜」をイメージした雰囲気で統一しました。きらきら光るエフェクトや、月、船、時計といった共通のモチーフを持たせることで、「たとえそれぞれの居る場所が違っても、みんながどこかで繋がっている」ということを表現したいと考えました。
えむのイラストでは、大きな船の存在感を意識して制作しました。夜空に浮かぶ月は、彼女とレンくんが帰ろうとしているネバーランドをイメージしています。船が遠くの月に向かっていく様子を描くことで、子どもたちとの別れを惜しみながらも、笑顔で手を振るえむの気持ちが印象的になるように制作しました。
レンくんはとても小さな妖精なので、周囲のアイテムとのサイズ感の違いを意識しました。背景の本棚や懐中時計を大きく描くことで、彼の見る風景がどんなものかわかるように仕上げています。魔法の粉のエフェクトは、ワンダショのミュージカルの舞台をイメージしました。飛ぼうとしている船の上には、これからの冒険に胸躍らせるぬいぐるみたちの姿があります。
類のイラストでは、ピーターパンの舞台を連想するヨーロッパ風の街並みに、シンボルとなるような大きな時計台を置きました。その時計の針はずっと動き続けています。類がいるのは現実の世界ですが、光の道の先にある夜空を見上げると、ネバーランドと繋がっているような気持ちになるようにイメージして制作しました。
さいごに
今回のイラストは、ワンダショメンバーそれぞれの夢を、辛い思いを抱きながらも受け止めようとするえむの姿を中心に描きました。ワンダーランズ×ショウタイムが結成されてからここまで、彼女たちは様々なことを経験し、成長しています。これまでのイラストと比較していただくと、過去から今の、彼女たちの変化を感じていただけるかもしれません。ぜひ、この機会にワンダショメンバーの軌跡を振り返ってみていただけると嬉しいです。
引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。