Colorful Paletteイベントレポート「3D背景におけるシーンアセンブリテクニック」
こんにちは!Colorful Palette広報ライターのもなみです。
Colorful Paletteでは、ものづくりに携わる企業としてより成長し続けるために、社内研修の一環で各業界のプロをお招きしたセミナーや講演会を実施しています。
今回は、背景モデリングSVである鈴木 卓矢さんをお招きし、3D背景におけるシーンアセンブリテクニックについてお話しいただきました。今回の講演では、弊社メンバーだけではなく外部の方を20名限定でお招きして開催しました。
この記事では、講演会当日の模様をお伝えいたします!
第一部:『3D背景におけるシーンアセンブリテクニック』講演(70分)
今回の講演では、背景モデラーとして活躍されている鈴木さんご自身の経験を交え、絵自体が持っている情報量と背景モデルが持っている情報量の”物の見方”や”考え方”についてお話いただきました。
講演前半の大きなテーマとして、「背景モデリングとは、どういうことなのか」というお話がありました。その中で印象的だったキーワードは、”形をデザインする”ということです。これは、モデルをどうつくるかだけではなく、モデルを「どういう風に見せる必要があるのか」という要素まで考えることが大切ということを教えていただきました。
アニメーション作品を参考に、例えば四角い形の物を多く使うと「厳格さ」や「意志の強さ」を、逆に丸い形の物を多く使うと「優しさ」や「穏やかさ」の要素を持った登場人物がイメージできる、というお話がありました。このように"物の形"や"物が持っている印象"の解説や、ライティング、色の置き方などを丁寧にお話いただきました。
講演タイトルにもある”テクニック”とは、「技術的な”テクニック”ではなく、物の形がどういう意味を持っているのか知り、見せたい物をどういう風につくることで見せたい印象にすることができるのか、ストーリーとしてどう表現しているのかという、”技法”を示している」という鈴木さんの言葉に、真剣に耳を傾ける参加者の皆さんの様子が印象的でした。
講演の後半では、背景モデラーとして活躍される鈴木さんの体験談を交え、”シーンアッセンブルとは何か”というお話の中で、「人の感情を揺さぶることができる、”リアリティの先にある表現”をつくること、が背景モデリングの面白さである」という興味深いお話をいただきました。
鈴木さんの背景モデリングに対する考え方に触れられたことで、今後の仕事にあたる上でのヒントになりました。
最後に、参加者の皆さんからの質疑応答の時間を設けて、講義は終了となりました。
第二部:クリエイター交流会(45分)
第二部では鈴木さんと弊社メンバー、そして参加者の皆さんでの懇親会を実施しました。
いくつかのグループに分かれ、用意された軽食をつまみながら、鈴木さんには各テーブルを回っていただきました。
鈴木さんが積極的に参加者へ寄り添って声がけされていたことで、和やかな雰囲気で相互の交流を深められた懇親会となりました。
鈴木さんの「講演は、いかがでしたか?」という問いかけをきっかけに、講演内では語りきれなかったお話なども聞かせていただきました。参加者の皆さんをはじめ、弊社メンバーも興味深そうに耳を傾け、より理解を深めている様子が伺えました。中には、抱えている悩みを相談している参加者の姿も。
使用しているツールなどの情報交換に加え、なぜ背景モデラーに興味を持ったのか、そのきっかけをお話をされている方など、途切れることなく会話が続きあっという間に40分が経過。名残惜しくもここでお開きとなりました。
イベントを終えて
最後に、参加いただいた皆さまから寄せられた感想をご紹介します。
開催後に実施したアンケートでは、「感覚的に制作していたことを論理的に学ぶことができ、とても勉強になりました。」「実例をもとに根本的な考え方を学べ良い機会になりました。」「講演や交流会があっという間に感じるほど、有意義な時間を過ごすことができました。」といった、たくさんの感想を頂きました。
アンケートでの満足度調査の結果は3.7点(最高4点評価)と高い評価を頂き、スタッフ一同、感謝の気持ちでいっぱいです!ご参加いただいた皆さま、ありがとうございました。
Colorful Paletteでは、今後もオンライン・オフライン問わず様々なイベントを開催していきます。
随時コーポレートサイトやColorful Palette公式Twitterでもお知らせしますので、興味のあるものがございましたら、ご参加いただけると嬉しく思います。
【関連記事】
よろしければ是非こちらもご覧ください。