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メンバーイラスト制作インタビュー「Nursing my ESガチャ」

Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2022年6月に開催された「Nursing my ESガチャ」のメンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
 
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。

▼前回の記事をまだご覧になってない方は、是非こちらもお楽しみください。

チーム紹介

コンセプト・構図

ー「Nursing my ESガチャ」の特訓後イラストは、病院や病室という場所が使われているんですね。今回のコンセプトはどのように決まったのでしょうか?

今回のイベントストーリーでは、メインキャラクターであるまふゆと母親の関係についての描写がひとつの大きな要素だったので、その部分を印象的に見せられるようコンセプトを詰めていきました。
これまでのストーリーで描かれていた「看護師になりたいまふゆ」と「娘に医者になってほしい母親」という二人の思いからヒントを得て、病院や病室という場所を採用し、関連するアイテムを取り入れています。

まふゆは、これまでのイラストでは彼女らしい淡々とした表情を見せることが多かったのですが、今回は歪んだ表情を見せています。彼女が母親に見せた感情の深い部分が表れているのかもしれません。

瑞希は、まふゆと同じ病院内のエスカレーターに乗っている構図です。どこに向かっているのかわからないエスカレーターやなにを指しているのかわからない案内板を描くことで、今はまだ不安定で、行く先がわからない現状を表現しています。

初めて「誰もいないセカイ」に現れたレンくんは、ひとり迷子になり、怖い思いをしていました。イラスト全体の孤独な雰囲気や彼の表情から、彼がどんな性格をしているのか、どんな気持ちでいたのか読み取れるかと思います。

衣装

ー今回の衣装は特徴的な模様やイラストと共通する植物が取り入れられてますね。それぞれのポイントはどんなところでしょうか?

それぞれに似合うデザインを意識しながら、色使いや模様、ハートのアクセサリー、添えられた花などに、彼女たちの状況や心境を反映しています。

まふゆの衣装は彼女の将来の夢から、ナース服をベースにデザインしました。渦巻くように描かれたいくつもの線は、まふゆが感じていた混乱や不安定な心情を表現しています。衣装に添えた花はテッセン、クロユリ、ワスレナグサ、そしてアイビーです。

瑞希はまふゆの衣装をベースにしながら、より瑞希に似合う衣装に仕立てました。包帯で結んだリボンを身に着けたり、パフスリーブの形や袖のフリルで瑞希らしさを演出しています。瑞希の衣装には、ホオズキを合わせています。

レンくんの衣装は、ニーゴのレンくんの普段の装いと同じように特徴的な襟を取り入れました。より彼らしさが見えるように、袖が長く露出の少ない着込んだデザインに仕立てています。レンくんの衣装には、カタクリを合わせています。

背景

ー今回の背景は植物を多く絡めて描かれていたり、よく見ると渦巻きのような模様や歪みが見られますね。どのようなプロセスがあって今の仕上がりになったのでしょうか?

今回はコンセプトに合わせて、病院で使用されているアイテムを多く取り入れています。また、衣装に添えられた植物が印象的だったので、背景でも随所に描くことでそれぞれの心境や状況をより表現しました。

まふゆがいる一室には、よく見ると普段のまふゆの部屋にある棚や水槽などがそのまま反映されています。外から見守るためののぞき窓の模様や、まふゆの腕に伸びる点滴袋に詰められたクロユリは、まふゆを取り巻く環境とリンクしています。

瑞希は、包帯のリボンが結われたマネキンといったアイテムを取り入れながら、全体的に瑞希らしさを感じられるように仕上げています。エスカレーターの手すりや案内板に行く手を阻むようにアイビーが巻きついています。

「誰もいないセカイ」に現れたレンくんですが、まふゆに深く寄り添うことで影響を受けたのか、まふゆのイラストでも見られる医療器具や植物が反映されています。まふゆのイラストと比べて見ていただくと、アイテムによる表現の違いが見えてくると思います。

さいごに

イベントストーリーで描かれていたまふゆの苦悩や混乱を軸に、彼女たちの中に見え隠れしている不穏さを表現することで、”今の彼女たち”をしっかり描きたいと思いました。ぜひ彼女たちに思いを馳せながら、細かい部分まで楽しんでいただけると幸いです。

引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。


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