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「Grow glorious glow」 イラスト制作インタビュー

Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロセカ)では、周期的にイベントが開催されています。
今回は少しさかのぼって、2024年12月に開催された「Grow glorious glow」の★4・★3メンバーの特訓後イラストについて、制作を担当したイラストチームに話を聞きました。
 
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。

▼前回の記事をまだご覧になってない方は是非こちらもご覧ください。


■チーム紹介

■全体コンセプト

今回のイベントストーリーでは、メインキャラクターの雫がオーディションを通じて、“過去の自分”や“今の自分”と向き合う姿が描かれていました。泥臭く努力を重ね、モモジャンを「背負いたい」と思った雫の頼もしさや覚悟、そんな雫を見守るみんなのそれぞれのエールの送り方を、イラストでも表現したいと思いました。

衣装は、今回初めて雫が見せたぎらぎらとした闘争心や、イベントで実装された楽曲『はしる! とおく! とどく!』から連想し、「レース」「スポーティー」といったキーワードがあがりました。楽曲の、誰かを勇気づけ、応援するような疾走感からもインスピレーションを受け、全体的に爽やかでアクティブな印象になるように仕立てています。

■日野森 雫

構図・コンセプト

明るい大空を背負いながら振り返る雫。その表情には、自信を感じさせる、頼もしい微笑みが浮かんでいます。なびくフラッグは、彼女が羽ばたく羽にも見えるよう、配置にこだわりました。フラッグの飾りはカラフルで、モモジャンや、かつて彼女の所属グループであった「Cheerful*Days」を連想させる色が見えます。「昔の自分があるから、今の自分があるんだ」と、またひとつ自分に自信を持てるようになった、雫の清々しい想いがあらわれているのかもしれません。

衣装

モデルとしても存在感を発揮している雫のスタイルの良さが引き立つよう、あえてピタッとしたシルエットで仕立てています。今回のイベントストーリーでは、化粧品のCMに出演し、「輝く」をテーマに艶やかな表情を見せた雫。そんな彼女と重ね合わせ、衣装にもツヤッとした光沢感のある素材を取り入れました。身に着けている装飾や小物は、雫の過去から未来のグラデーションを感じられる色合いをチョイスしています。

背景

制作当初の案では、背景にステージやドームを描いたり、オブジェを賑やかに散りばめることも考えていました。しかし、もっと雫の覚悟やストイックさが引き立つ表現をしたいとチームで話し合い、雫が大きく飛躍するシルエット感を大切に、思い切って背景を一面の空模様だけにすることに決めました。イベントで追加された楽曲『はしる! とおく! とどく!』からもインスピレーションを受け、揺れるテープやモモジャンを象徴するクローバーをアクセントに散りばめています。

■花里 みのり

構図・コンセプト

みのりは、明るくポジティブで、見ている方が思わず笑顔になってしまうような応援の形をイメージしています。表情や仕草からも彼女らしい「がんばれ!」のエールが伝わってくる、そんな一枚を目指しました。アイドルらしい可愛いポージングながらも、下から見上げる構図で描くことで、スタイリッシュでかっこいい印象もプラスしました。みのりの髪や周囲のフラッグは風ではためき、元気いっぱいな彼女の躍動感が感じられるかと思います。

衣装

みのりの明るさや活発さといった魅力を、全身で表現できる衣装にしたいと思いました。ショート丈のノースリーブとショートパンツをベースに、肩やお腹がちらりと見えるコーディネートです。オーバーサイズの上着を羽織ることで、可愛らしさも感じられる着こなしを目指しました。また、みのりが身に着けたアイテムは、寒色から暖色へのグラデーションになっています。「憧れていただけの“アイドル”から、自分も同じ“アイドル”になることができた」そんな彼女の心境が滲むカラーリングです。

背景

みのりのはつらつとした笑顔に負けないよう、背景もフラッグやテープ、風船などのアイテムで賑やかに彩りました。奥に見える信号機は背中を押すように青く光り、彼女の「応援したい」という気持ちが感じられます。高くジャンプしたみのりが引き立つよう、下からのアングルで大きく空を映すことで、浮遊感を感じられる背景を目指しました。

■初音ミク

構図・コンセプト

みんなの背中を押してくれて、傍にいるだけで安心できるような存在であるミクさん。彼女の髪や、手にした大きな旗がはためく程の強風にもびくともせず、凛と立ち前を見据えていますその力強い姿に、トップアイドルゆえの頼もしさが感じられるものにしたいと思いました。いつもは可愛らしい表情が多い「ステージのセカイ」のミクさんですが、今回は爽やかで余裕を感じるかっこいい笑みを浮かべています。

衣装

バーチャル・シンガーであるミクさんの1つのアイデンティティとして、他のメンバーよりも少し「近未来感」を意識したデザインにしました。ミクさんの元々の装いと合わせ、特徴的なシルエットのアームカバーを採用しています。また、「アイドルらしさ」を感じる可愛らしい要素として、アクセントにプリーツの布を取り入れました。腰回りのアシンメトリーなシルエットや、太ももについたチャックなど、個性的な着こなしでオシャレな印象を目指した一着です。

背景

大きな旗を力強く降るミクさんは、どこからも見えるような高台のステージに立っているイメージで描きました。全体を広く見回すことができるこの場所は、モモジャンのみんなを見守ってくれる普段のミクさんの視点とのリンクを意識しました。ミクさんの不敵な表情や、身にまとう衣装に合わせて、空間もかっこいい印象になるよう、色数は少なく青と白をメインにして、爽やかにまとめました。

■桐谷 遥

構図・コンセプト

遥は優しい笑みを浮かべ、他のメンバーよりも落ち着いた印象のポージングです。そっと寄り添い背中を押すような、自然体にも思える仕草や表情には、アイドル活動歴が長い彼女ならではの応援の仕方を反映しました。纏う空気や色合いに穏やかさやどこか安心感を感じられるのは、「雫ならきっと大丈夫」という、自分と同じく長くアイドルを続けてきた雫への“信頼”が表れているのかもしれません

衣装

ベテランアイドルならではの“こなれ感”や“抜け感”を衣装にも反映させたいと思いました。肩を落としたジャケットの着こなしや、腰回りや脚の回りのアシンメトリーなシルエットでスタイリッシュさを演出しています。また、ジャケットの下はセパレートスタイルの衣装になっています。手をあげるとちらりとお腹周りが見える仕掛けで、遥らしい隠れたおちゃめさや可愛らしさを仕込みました

背景

遥の、静かでどこかほっとする応援の形を背景でも引き立てたいと思い、光が優しく差す温かい空間を描きました。風になびくものは少なく、安定感の感じるアイテムが多く散りばめられています。遥の周囲にはモモジャンのみんなを連想するクローバーマークを多く描くことで、それぞれが暖かく見守り支えあう、そんな結束力が感じられる背景を目指しました。

■最後に

今回のイベントストーリーでは、雫が初めて見せる感情や表情が描かれていました。そんな雫が見せた、自分と向き合う強さや仲間を背負う覚悟、そしてモモジャンのみんなのお互いが支え応援しあう姿をしっかりと描きたいと思い制作にあたりました。
また、今回の大きな仕事を成功させた「MORE MORE JUMP!」。イベント楽曲でも描かれていた彼女たちの疾走感を感じてもらえるものにできるよう、アイテムや色合いにもこだわっています。
まだまだ発展途上の彼女たちですが、切磋琢磨し壁を一つ一つ乗り越えていく姿を、一緒に応援していただけたら嬉しいです。

引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。



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