メンバーイラスト制作インタビュー「going upstairsガチャ」
Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」(以下、プロセカ)では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2024年6月に開催された「going upstairsガチャ」のメンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。
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チーム紹介
コンセプト・構図
今回のイベントストーリーでは、遥がモモジャンのプロデューサーとして、彼女たちの進む方向のかじ取りをしていく決意を固めました。そんな彼女の覚悟を大切に描きながら、今回はモモジャンのみんなの“かっこよさ”にフォーカスしたイラストを目指し制作にあたりました。彼女たちの初めて見せる表情や、クールな雰囲気を楽しんでもらえるイラストになっていたら嬉しいです。
遥は「手を顔にあてる」、「足を組む」といった所作一つ一つに、これまでトップアイドルのセンターとして彼女が磨き上げてきた“カリスマ性”を意識しました。表情からは、“アイドル”の彼女としては未だ見せたことのない、ドキッとするような鋭さが感じられるのではないかと思います。しっかり前を見据える瞳には、プロデューサーになるという彼女の決意を込めました。
雫は、モデルとしても活躍する彼女ならではの、“かっこよさ”や“迫力”を表現したいと思いました。彼女が培ってきたポージングセンスやスタイルの良さを活かした構図を模索し、一際スタイリッシュな雰囲気の1枚に仕上げています。カメラを見下ろす視線の角度や顔の前に手を掲げる仕草で、感情を読ませないミステリアスな印象を演出しました。
KAITOさんは、スマートなかっこよさの中に、優しく穏やかな彼らしさも残せるように意識して描きました。そっとなにかを見守る彼の瞳には、希望を感じる黄色いきらめきをプラスしています。まなざしに優しさが滲んでいるのは、ここからまた一歩大きく踏み出すモモジャンのみんなの行く末を思い描いているからかもしれません。
衣装
イベントストーリーで描かれていた、「モモジャンをプロデュースしていく」と決めた遥の決意を、衣装にも反映させたいと思いました。イベントで実装された楽曲「Supernova」からもインスピレーションを受け、青をメインにモノトーンでまとめた、シックでかっこいい衣装を目指しました。また、今回のイベントで実装された3DMVのステージデザインのイメージに合わせ、パーティー会場に似合う、フォーマルなセットアップをベースにデザインしています。
一方でかっこよさの中にも“モモジャンらしさ”は残したく、お揃いの三つ葉のクローバーの装飾や、キラキラと光るスパンコールやラメを取り入れて、アイドルらしい輝きを感じられるようにしています。
遥は、ショート丈のジャケットとワイドパンツを合わせたセットアップです。ストイックな彼女の引き締まった体の線が映えるよう、あえてお腹周りを見せるデザインにしています。手元にはネイルを施し、キラリと光る指輪を多く身に着けることで、細部まで洗練されたイメージを演出しました。彼女が力強く一歩を踏み出せるように、足元は太めのヒールを採用した革のブーツにしています。
雫は、ショート丈のジャケットにスキニーパンツを組み合わせました。スタイルの良さが引き立つよう、ボディラインが綺麗に見える細身のシルエットで整えています。美しく上品な印象の装飾品をあしらいつつ、彼女の華やかさを際立たせるため、顔周りのイヤリングやチョーカーには大きめの宝石を使いました。
KAITOさんは、ジャケットとストレートパンツで、かちっとした印象のデザインです。一方で、ジャケットの袖をまくった着こなしや、インナーに透け感のあるシースルー素材を用いることで、遊び心のあるワイルドな大人っぽさをプラスしました。手袋にもインナーと同じシースルー素材を用いており、指先のネイルが透けて見えることで艶やかな印象をプラスしています。
背景
今回のイベントで実装された3DMVのステージデザインからインスピレーションを受け、ラウンジを思わせる場所を描きました。実はもともとはモモジャンの“上昇感”を前面に出した、エレベーターやエスカレーターを背景に描いていました。制作を進める中で、「自動的に上がっていく」のではなく、彼女たちが「自分たちの力で一歩ずつ上がっていく」印象を大切にしたいと思い、彼女たちを輝かせる方向で再検討し、今の背景の形に仕上がりました。彼女たち自身の強さやかっこよさが引き立つよう、シンプルだけれども光を反射する装飾品を配置したり、明暗や光の当たり方を細かく調整しています。
遥は、その力強い表情に一番注目してほしいと思い、背景は色数やアイテムをあえて少なくし、すっきりとまとめています。彼女が腰かける椅子は、装飾は少ないながらも重厚感を意識し、どこか玉座を思わせる品格を演出したいと思いました。彼女のブレない芯を反映するために、モモジャンのイラストの中では珍しく、ボケ表現や柔らかい要素のない、はっきりとしたシルエットの背景に仕上げています。
雫は、構図のかっこよさを活かしたく、縦ラインを多く描くことで“上昇感”を意識した背景です。釣り装飾は雫の衣装のチャームをイメージしており、全体で見たときに統一感が感じられるようにデザインしています。雫の纏う気品が引き立つよう、背景にはシンプルなデザインや素材のアイテムを採用しました。
KAITOさんは、衣装に合わせて、背景も大人っぽくクールな印象で仕上げています。“かっこよさ”と“アイドルらしい輝き”の両立を意識して取り入れた、メタリックな釣り装飾やモノクロのネオン管は、これまでのモモジャンのイラストではあまり見られなかったアイテムです。KAITOさんを取り囲むように、外が見渡せる大きなガラス窓があるのは、この先モモジャンのみんなが羽ばたいていく広い世界を見つめる彼の心情が反映されているのかもしれません。
さいごに
今回のイベントストーリーでは、モモジャンのみんなが、これから自分たちが進むべき方向性について考え、覚悟を決めて前に進んでいく姿が描かれていました。そんな彼女たちの精神的な強さやかっこよさをイラストでも大切に描きたいと思い、制作にあたりました。
アイドルとしての要素も垣間見えつつ、初めて見せる表情や仕草から、彼女たちの覚悟や想いを感じてもらえるようにこだわっています。
悩みながらも自分たちで考え、進む道を一歩一歩切り拓いていく彼女たちを、一緒に応援してもらえると嬉しいです。
引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。
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