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【おしごとパレット】アニメーションチーム:ユーザーの喜びや楽しさを追求し、体験を彩る仕事

ゲームづくりには数多くの人が関わっており、それぞれの技術やアイディアをかけ合わせて1つのゲームを制作しています。【おしごとパレット】では、そんな数あるColorful Paletteの仕事の一部を紹介していきます。今回はアニメーションチームの仕事内容やこだわりについて取材しました。

アニメーションチームのミッション

Colorful Paletteのアニメーションチームは、「アニメーションで新たな喜びや楽しさを増やすことで、ユーザーさんの体験を彩る」ことをミッションにしています。
ユーザーさんにかつてない体験を届けるために、他のサービスにはない新たなジャンルへの挑戦を行っていこう、という思いを持っています。例えば『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(以下プロセカ)では、業界初の試みとして“バーチャルライブ”や“コネクトライブ”を開発しました。

<バーチャルライブとは>
プロセカのゲーム内で配信されるライブのことです。ライブ開催時間には、アプリの中で他のプレイヤーと一緒にライブを楽しむことができます。

<コネクトライブとは>
ゲーム内で配信されるライブで、リアルタイム配信という点でバーチャルライブとは異なります。ユーザーさんからのコールやメッセージに対してキャラクターがその場で反応したり、リアルタイムでのダンスやトークが繰り広げられるので、よりリアルなライブ体験が楽しめます。

これらの制作にあたり、アニメーションチームでは演出全般を担当しました。流れてくるライブ映像を単に観るのではなく、まるで実際にライブ会場に立っているような臨場感を味わってもらいたいと考え、光の色味や当て方を模索したり、素材の改良を重ねたりと、地道な検証や調整を積み重ねました。

一方で、ゲームの根幹を担うような大きな要素や新しい挑戦だけではなく、ユーザーさんが「あったら嬉しい!」と思うような細かな要素も大切にしています。もちろん費用対効果や本当に喜ばれる施策かといったポイントは事前に検討を重ねますが、限定的な使用であったとしてもその一瞬にユーザーさんに少しでも感動してもらえるのであれば、できる限り実装したいと考えています。
例えばこれまでにも、「この表情があればもっと感情が伝わりやすいはず」と思った1シーンのためだけにキャラクターの新規の表情を制作したことがありました。また、特別感を味わってもらうために、お正月限定でホーム画面に獅子舞のSDキャラを走らせる試みをアニメーションチームが主導して行なったこともあります。細かいところではありますが、こういった部分をおろそかにせず、“弊社のゲームにしかない喜びや楽しさ”を感じてもらえる瞬間を増やしたいと考えています。それが我々のミッションであり、会社のビジョンでもある“人生を彩るコンテンツづくり“に繋がると考えています。


アニメーションチームの仕事内容

Colorful Paletteではキャラクターやオブジェクトの“動き”が関わる部分はすべてアニメーションチームが担当しています。ゲームのストーリーパート演出やライブシーンの演出等、アニメーションが必要となる部分は多岐にわたりますが、主な仕事は大きく分けると下記の3種類に分類されます。

1.ストーリーパート演出

ゲーム内のストーリーがより良い体験となるよう、Live2Dの表情やモーション、ストーリー内ムービー等を制作しストーリーパートの演出を行います。キャラクターの表情やモーションはストーリーの印象を左右する重要な要素の1つですので、ユーザーさんに喜んでもらえる表現にできるよう、スクリプトチームと相談を重ねながら制作を進めることが多いです。
キャラクターの気持ちは物語が進むにつれ変化がありますし、人によってその印象も異なる部分です。そのため制作の際には1人の担当者の印象だけで制作に入るのではなく、シナリオを読み込んでから、まずはチームのみんなでアイデアを出し合うようにしています。キャラクターの表現については社内でも熱量高く意見交換がされるため、表現に迷う際には社内でヒアリングを行い、アニメーションチーム外のメンバーの意見も積極的に取り入れます。リリース後に喜んでいただけている声を見かけるととても嬉しく、やりがいを感じます。

2.バーチャルライブ/コネクトライブの演出・制作

バーチャル空間上で繰り広げられるライブの演出や素材の制作を行います。
演出の際に意識していることは、「バーチャル空間ならではの非現実的で面白い表現を追求する」こと。曲に合わせた環境光や色の調整、ムービングライトの動きや輝度・色変化・明暗の変化の調整、演出の一貫となるパーティクルの空間へ配置等を行い、より楽しんでもらえる体験になるよう試作を重ねます。現実にはありえない表現をあえて追求するためには、ベースの部分がしっかりと説得力のある絵作りになっている必要があるため、普段からバーチャル以外のライブのインプットにもアンテナを立てるようにしています。
加えて、「それぞれの楽曲に込められた世界観やコンセプト、テーマもライブに反映する」ことも大切にしています。ただ反映するのではなく、ライブとしての付加価値をつけたうえでどのようにアウトプットを行うか?というのは考えがいがある仕事です。2DMV・3DMV・バーチャルライブ・コネクトライブ、それぞれの違った形の中で新しい体験を楽しんで頂けるよう、日々アイデアを出し合いながら制作を進めています。

3.ゲーム内UIアニメーション、エフェクト制作

UIアニメーションや画面に出てくるエフェクトの作成を行います。
新しい画面ができた際の遷移アニメーションや、画面上のエフェクト部分がアニメーションチームの制作範囲です。単純に画面に動きをつけるというだけでなく、「動きがデザインの意図と合っているか」「世界観的に逸脱していないか」を意識して制作しています。気持ちの良いアニメーションを作ることを目指していますが、人によって感じ方が違う部分でもあるので、何がその画面での最適解なのかは深堀して考えるようにしています。例えば何度も繰り返し見られる画面なのであれば、必要以上にアニメーションがうるさくならないようにする。画面遷移のスムーズさが大切になる場面なのであれば、尺や派手さを調整し、メイン要素の邪魔にならないクリエイティブを作るなど。UIチームの作ったデザインと意図が合っているかを相談したり、実装にあたってエンジニアと構造を相談したりと、他セクションと連携して作ることが多い仕事でもあります。

エフェクト制作ではシナリオのシーンや情景をより引き立たせられるように意識しています。背景に雪や雨を降らせたり、キャラクターが微笑んだ時に出るキラキラや、ショーの演出の効果制作など、その場面をより分かりやすく演出するのがアニメーションチームの仕事です。例えば雨が降っているシーンの演出1つを取っても、「振り初めのポツポツとした雨」「本降りの雨」「止みかけの雨」等、そのシーンの情景に合わせていくつかの差分を制作します。また、立体的な空気感を出したいと思い、雨粒を落とす位置をカメラの目の前、キャラから遠い背後など差異をつけています。限られた時間や方法の中ではありますが、よりシーンを魅力的に演出できるようこだわりを持ってつくっています。メインとなる要素はストーリーやキャラクターの魅力ですので、エフェクトで携わる部分はささやかではあるのですが、ストーリーに臨場感を加えられる一助になればと思いながら作成しています。


1日の流れ

Colorful Paletteのアニメーションチームメンバーはどのような1日を過ごしているのか?
Kさんの1日の流れをご紹介します。


深掘り!メンバーインタビュー

ここからはアニメーションチームで活躍しているWさん、Oさん、Kさんにインタビューをしました。

<プロフィール>

Wさん
中途採用で2019年に入社。現在はLive2D・Spineを使ったキャラクターモーションの制作と、アフターライブやコネクトライブをはじめとしたバーチャルライブの演出を担当。

Oさん
中途採用で2021年に入社。バーチャルライブやコネクトライブの演出、エフェクト等の制作業務を中心に行う。

Kさん
新卒採用で2022年にサイバーエージェントグループに入社。主にコネクトライブの3Dステージデザインや、ライブ演出の制作を行う。

ー現在はどのような仕事をしていますか?アニメーションチームで働くやりがいを教えてください。

Wさん:現在はLive2D、Spineを使ったキャラクターモーションの制作と、バーチャルライブの演出をメインで行っています。カラパレは意見を言い合う文化が特徴的で、どの業務も共通してチーム内外関わらず意見を集めブラッシュアップを重ねて制作しています。異なる視点から意見をもらうことで、自分1人では思いつかなかった発想を得たり、これまでの自分を超える力を発揮することができるのが楽しいです。自分のこれまでの限界を超えた力を出し切り、良いものが出来上がる過程を経験できると達成感を感じます。また、ユーザーさんの「この演出かっこいい!」「かわいい!」「エモい!」といった感想をSNS等で見かけると、自分の仕事を誇らしく思いますし、やりがいがある仕事だと思います。

Oさん:3D空間上で繰り広げられるライブの演出や、エフェクトの作成、UI演出等多岐にわたったゲーム内の演出に携わっています。エフェクトはキャラクターをより魅力的に見せたり、演出を華々しく飾ることができる重要な要素の1つです。より作品が魅力的に見えるための試行錯誤にやりがいを感じています。

Kさん:自分は新卒で入社し、現在は『コネクトライブ』の3Dステージデザイン、ライブ演出の制作をしています。主にPhotoshopや3DソフトのMayaなどを用いたデザインや、ゲームエンジンのUnityを用いての製作です。定常的に発生する業務から、新機能の開発まで、入社年月に関わらず希望すれば様々な業務に挑戦させてもらえる環境があるのが、カラパレのアニメーションチームの魅力です。
3Dステージデザインでは絵コンテからライト、エフェクト等の演出を担当していますが、ユーザーさんにワクワクしてもらえるようなステージになっているかな?心が動くような演出になっているかな?と自分自身もドキドキワクワクしながら日々制作しています。

ーColorful Paletteのアニメーションチームの特徴や強みだと思う部分を教えてください。

Wさん:アニメーションチームの業務は多岐にわたるので、各々のスキルの特色に合わせて、強みを活かしたり、不足している部分を補ったりしながら、スキルの底上げができるチームだと思います。
また、ポジティブ思考で明るい人が多いため、チームの雰囲気はとてもアットホームで穏やかです。自分の得意分野の話でなかったとしても、物怖じせず自分の考えを発言できますし、それを受け止めてもらえる安心感のある関係を心地よく感じています。ディスカッションの機会が多く、新しい挑戦に対しても信頼して任せてくれるメンバーのため、「チームで良いものづくりをしたい」と考えている人にとっては、楽しくて働きやすい環境かと思います。

Oさん:成果物に対して、チーム全員で意見を言い合える関係性や雰囲気・自主性がカラパレのアニメーションチームの強みのひとつだと思います。全員で話すことでクオリティだけでなく、カラパレが生み出す成果物をより素晴らしいものにするためのアイデアが生まれやすくなっているなと感じます。
また、自分がやりたい表現や作りたいものがあれば、それを提案しやすい環境もカラパレの魅力かなと思います。実装する意義のあるアイデアであれば自ら進んで制作に取り組める文化がクリエイターにとってはとても嬉しく感じます。

Kさん:カラパレ全体の雰囲気にも共通して言えますが、アニメーションチームは年次や経験に関係なく常に新しい挑戦をさせてくれるし、周りもそれを全力でサポートしてくれるチームだと感じます。僕が現在制作しているライブ演出も、当初は自分から「挑戦したい」と相談し、皆様のサポートのもと任せて頂いた形です。
チームには様々な分野でプロフェッショナルな先輩がいますので、何かあった時に相談がしやすく、心強く感じます。困ったときや悩んだ時にアドバイスをくれたり、一緒に悩んでくださる優しい方が多いことがカラパレアニメーションチームの魅力です。相談しやすい環境で、協力してくださる先輩がいることで、よりクオリティの高いものを届けられるし、新しい挑戦もできます。

ーColorful Paletteのアニメーションチームで働くためにはどんなスキルやマインドが求められますか?

Wさん:自分の話になるのですが、自分は元々はフォトショップ、イラストレーターとFlashくらいしか実績のあるスキルがありませんでした。ですが、現在では3Dにも挑戦できていますし、Live2D・Spine・Unity・AfterEffects・Gitツールなど色々とできることが増えました。臆さずになんでもやってみるというマインドと意欲を持って、自発的に動ける熱い情熱があれば、現状のスキルに多少自信がなくても大丈夫だと思います。技術面以外ですと、キャラクターコンテンツが好きで、ユーザーに喜んでもらうことを考えられる方、自分のこだわりも大事にしつつ、他の人の意見も柔軟に取り入れてものづくりができる方と一緒に働きたいです。

Oさん:技術的な面ですと、Unity(Shuriken、Timeline等)、MayaなどのDCCツール、AfterEffectやPhotoshopなどの画像/動画編集ツール、SPARKGEARなどのリアルタイムVFXソフトウェア、Live2D、Spineなど、いずれかのツールを使ってモノづくりが出来る方はアニメーションチームとして活躍できる場がたくさんあります。しかしWさんが前述のとおり、ツールのスキルは入社してからでも充分覚えられるものになりますので、より大事なのは「つくりたいものが明確にある」ことや「エフェクトや演出などアニメーションをつくることが楽しい」「ものづくりをすることが楽しい」と感じる気持ちです。ものづくりに対して熱い思いを持っている方は、仕事のやりがいも多く体感することが出来るのではないかと思います。
マインドとしては「ユーザーに喜んでほしい」「良いものをつくりたい」という目線や熱量を持って、一緒に完成を目指せる人と働けると嬉しいなと思います。とくにカラパレは社風として「良いものづくり」に対する熱量の高い気質を持っているため、そういう方だと環境にマッチするのではないかと感じます。
キャラクターコンテンツを大事に考えるカラパレにとって、キャラクターを魅力的に見せるための演出やエフェクト制作はゲーム開発の中でも花形の仕事と言えるでしょう。これからもユーザーの皆様に喜んで頂けるコンテンツの提供を行っていくと共に、大事な花形のお仕事を同じ熱量を持って一緒につくっていただける方と一緒に働けると嬉しいです!

Kさん:カラパレのアニメーションチームでは相談しながら作ることが多いので、「チームで何かを作り上げるのが得意な人」がより力を発揮できるのではないかと思います。
新しい挑戦をすることが多いので、挑戦に臆せず、頼ることも頼られることも好きな人と一緒に働きたいです。また、ユーザーさんにこういった物を届けたい!キャラの魅力を引き出したい!などのこだわりのある方と一緒に働けると嬉しいなと思います。

以上、Colorful Paletteのアニメーションチームの仕事についてご紹介しました。
【おしごとパレット】では、今後もColorful Paletteの仕事を紹介していきます。
引き続きColorful Paletteをどうぞ宜しくお願い致します。


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