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ハリウッドで活躍するトップアーティスト 片桐裕司さんをお招きして、講演会&粘土造形によるデモンストレーションを実施していただきました!

こんにちは!Colorful Palette広報ライターのえってぃです。

Colorful Paletteでは、ものづくりに携わる企業としてより成長し続けるために、各業界のプロをお招きしたセミナーや講演会を実施しています。この活動は、Colorful Paletteがより良い作品をつくれるよう、現場メンバーの提案で始まりました。
今回は、ハリウッドの特殊メイクアップ業界で28年間活躍し、現在は映画監督としても活動されているトップアーティスト・片桐裕司さんをお招きし、講演会とデモンストレーションを実施いただきました。片桐さんのセミナーには、造形技術に特化した内容だけでなく、仕事への取り組み方や考え方などを講演いただくプログラムもあります。クリエイターだけでなくバックオフィスやマーケティングなど、ビジネス職のメンバーも学びが得られるよう、運営メンバーが企画しました。
この記事では、講演会当日の模様をレポートしたいと思います!

クリエイターが一歩先に進むための思考術
講演&ディスカッション(120分)

今回片桐さんには、28年間ハリウッドの最前線で学んだご自身の経験から、多くのクリエイターが自分を苦しめている問題点をあぶり出し、それぞれが壁を越えるきっかけになるような考え方についてお話いただきました。

この講演の大きなキーワードは「自分を知る」こと。自分を知っていい仕事をするために、いくつかのテーマについてのディスカッションが行われました。

トップアーティスト 片桐裕司さん

たとえば「自分の良さ・強みを知る」というテーマでは「自分はどういうときに喜びを感じるのか」をあらためて知り、原点となる気持ちを根底に持っておくことが大切だというお話がありました。

「自由な課題が出たときに描いたり作ったりしたものはなにか?それをしている時に嬉しいことはなにか?」というテーマでグループに分かれてディスカッションを行い、自分たちの体験を話しました。


そこから「なぜこの仕事を選んだのか」「この仕事のどこに喜びを感じているのか」を深堀りし、自分たちのものづくりの原点を探り、自分の考えを振り返る良い機会となりました。

この他にも「目的のない勉強はしない」「スキルは実践でしか身につかない」「努力が苦しいと感じたら、努力の仕方が間違っているかもしれない」「未来は自分の発する言葉で作られる」など、クリエイターとしてさらに成長するための思考のヒントを教えていただきました。

粘土造形によるデモンストレーション
デモンストレーション&質疑応答(120分)

第二部は粘土を使った造形のデモンストレーションを披露いただきました。事前にメンバーからお題を集め、そのお題をひとつのオブジェとして表現するという試みに挑戦してくださることに……!

メンバーからは「美少女キャラクター」「エルフ耳」「とにかくグロテスクなクリーチャー」「エンジンを搭載してほしい」「某アメリカ映画の大人気ヒーロー」など、好き放題のリクエストが飛び出します。一体どんな作品が生まれるのでしょうか……!?

デモンストレーション中も「この機会に聞きたいことがあれば何でも答えますよ」と質疑の時間を設けてくださり、メンバーから「1日何時間くらい連続で造形作業をしますか?」という質問があがると「8時間以上は当たり前にある。それが仕事だから当然だけどね」と笑顔で答えられていました。造形には体力や筋力も必要になるので、普段から体を鍛えているんだとか。
他にもラフ画から立体物に起こす時のポイントやバランスの取り方、造形中はどんなことを考えているか、ひとつの作品にだいたいどのくらい時間をかけるのか、複数人で仕事をする際に大切にしていること……などなど、トップアーティストに直接話を聞ける貴重な機会ということで、作業中も質問が途切れませんでした。

そしてデモンストレーション開始から約1時間……完成した作品がこちら!

こちらは長いエルフ耳を生やしたクリーチャーが、美少女キャラクターと融合している姿。

少し角度を変えると、エンジンを搭載した某人気ヒーローと、獣人化した人間の横顔が。この短時間でクライアントからの(ちょっぴり無茶な)要望をまとめ上げて形にするという神業を目の当たりにしました。

参加メンバーからの声

最後に、片桐さんの講演会とデモンストレーションに参加したメンバーの感想をご紹介します。

自己分析と欠点をポジティブにとらえる考え方、自分の原点の再確認の大切さなど、とても参考になりました。(クリエイター/男性)

世界の第一線で活躍する人も、ある意味等身大の悩みを当たり前に持ってきたことや、それに対してどう対処してきたのかという話を聞けたこと、それを踏まえたディスカッションなど、得るものが多い講義でした。
(エンジニア/男性)

クリエイターのマインドについて悩んでいた事も多い中で、自分を知る事や何が得意で何がテンションが上がるのか、自分はどうなっていきたいのかなど、あらためて掘り下げたり振り返ることができて良かったです。一流の方の考え方を知る事ができ、とても貴重な体験でした。第二部では片桐さんの作業の速さや制作の様子を間近で体験でき、とても勉強になりました。
(クリエイター/女性)

プロのクリエイターの思考術やデモンストレーションに触れて、現場メンバーたちも様々なことを吸収でき、良い機会となりました。とくに「お客様を喜ばせるために全力を尽くす」という片桐さんのプロフェッショナルとしての在り方は、ファンのことを第一に考えたものづくりを目指すColorful Paletteのメンバーたちにとって、非常に良い刺激になったのではないでしょうか。

片桐さん、今回は素晴らしいご講演&デモンストレーションを本当にありがとうございました!

<講師紹介>
彫刻家/キャラクターデザイナー/映画監督
東京生まれ。高校卒業後18歳で渡米。フリーランスで映画、テレビのキャラクター制作に参加。
98年に TVシリーズ Xファイルのメイクアップの仕事でエミー賞受賞。
主な代表作は『キャプテンマーベル』、『パシフィック・リム』、『マン・オブ・ティール』、『エイリアン対プレデター レクイエム』、『ウルヴァリン X-Men Zero』、『パイレーツオブカリビアン 生命の泉』『スパイダーマン4(打切り)』、など。
>>片桐裕司彫刻セミナー

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