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【おしごとパレット】3Dチーム:前例にとらわれず考え続け、3Dで”最高の体験”を届ける仕事

ゲームづくりには数多くの人が関わっており、それぞれの技術やアイディアをかけ合わせて1つのゲームを制作しています。【おしごとパレット】では、そんな数あるColorful Paletteの仕事の一部を紹介していきます。

今回は新規プロジェクトを担当している3Dチームの仕事内容やこだわりについて取材しました。

3Dチームのミッション

3Dチームのミッションは、「3Dならではの表現によって、ユーザーさんに最高の体験を届けること」です。時には最新技術を駆使して、時には古き良きワークフローを尊重して、“ユーザーさんに感動してもらえる3D体験を届けたい”という想いで制作にあたっています。2Dならではのキャラクターの魅力を生かしながら、3Dにすることでしか得られないエッセンスを加えていくことで、キャラクターの魅力を最大限に表現したいと考えています。
3Dチームは「前例にとらわれず、常にゼロベースで考える」という考え方を大切にしています。3D開発の現場では、新しいことに挑戦する中で技術的に制約が出てくる場面が多くあるからです。そういった中で、時間や労力、制限に目を向けて真っ先に“できる”“できない”を考えるのではなく、まずは「ユーザーさんにどんな体験をして欲しいのか」「そのためにできる最高の表現は何か」を深堀して思考することを心掛けています。0から考えることで、実現したいものの、“最適解”をチームで導き出しながらものづくりをしています。


3Dチームの仕事内容

3Dチームの主な役割分担は、大きく分けて4種類あります。

1.3Dアーティスト(キャラクター)

3Dでキャラクターをつくる仕事です。人間だけでなく、動物や空想の生き物も含めた、動きを伴う全ての3Dモデルを担当しています。
キャラクターをつくる上で意識していることは、「まるで目の前に存在しているかのような“生きた”キャラクターをつくること」、そして「見ている人が“推し”たくなるようなキャラクターをつくること」の2点です。
モデルづくりをするにあたって、キャラクターのかっこよさや可愛さといった魅力はとても大切な要素です。それと同じくらい、不格好な部分や欠点もそのキャラクターを伝える上では大切な要素だと考えています。キャラクターをひと目みただけで「どんな性格なのか」「どんな生き方をしてきたのか」といったキャラクターの背景まで伝えたいという思いがあります。
顔の造形や髪のボリューム、衣装の質感など、細かいところまで想像を膨らませ、自分の手でキャラクターをつくりあげていく作業はとても面白く自分のつくりあげたキャラクターが物語の中で生を受け、動き始めた時にはとても達成感があります。また、ゲーム用の3Dグラフィックスはリアルタイムで描画されるため、3Dモデルの負荷をなるべく減らす必要もあります。限られた条件の中で“どうしたら伝えたいことを最大限伝えることができるのか”と知恵を絞ることも3Dモデル制作の醍醐味です。

2.3Dアーティスト(背景)

描かれるストーリーの魅力を最大限引き立たせる舞台をつくることを目指して、3D空間のキャラクター以外の部分を制作しています。背景オブジェクトの制作はもちろんのこと、キャラクターの持つアイテムの制作や、キャラクターと背景の配置調節も担当しています。
背景をつくるにあたっては、ユーザーさんがシナリオをより楽しめるよう、最大限その舞台の世界観を伝えることが大事だと思っています。言葉で説明しなくても「ここはこういう人が住んでいる町なんだ」と体感できる、その場所の雰囲気や空気感を伝えられる背景を作ることを意識しています。
リアリティのある世界をユーザーさんに感じてもらうために、シネマトグラフィーを支える絵作りを意識しながら、色味や雰囲気、オブジェクトの形など、細かいディティールまで深く思考をして制作するようにしています。
そうして自分の手でひとつの世界を作り上げられることが、この仕事のやりがいです。

3.TA(テクニカルアーティスト)

3Dチーム全体を支えつつ、他セクションとの懸け橋になる仕事です。3Dアーティストよりも更に技術的な作業を強みとしており、ツール開発やデータ設計といった、3Dチームの中でも特にプログラミング要素のある作業で貢献しています。3Dチームのワークフローを考えたり、制作工程を効率化するための設備を整えるなど、チーム全体が開発に集中できるような環境や仕組みづくりをすることもTAの大事な役割です。そのためTAは、「プロジェクトのコストはTAの腕次第」と言われるほど、効率の良い制作フローを作る要のような存在となります。
開発初期にはシェーダーの開発や様々なソフトで制作したデータの互換性担保といった環境整備を中心に行い、運用フェーズではつくり上げた仕組みの長期的なサポートや、新しい3D表現の開発・改善を主に行います。求められるスキルが多岐にわたるTAには、主体的にチーム全体の課題を発見し、解決に向かって動ける力や、臨機応変な対応策を考えられる柔軟性が求められます。

4.アニメーター

3Dモデルの動きや表情といったアニメーションをつくることで、キャラクターに命を吹き込む仕事です。
アニメーションをつくる際に大切にしていることは、「”動き”の原理をきちんと理解し、反映させること」と、「デフォルメや強調する部分を取捨選択し、動きにメリハリをつけること」です。
リアリティのある動きを再現するためには、人体の動きの原理をきちんと理解している必要があります。そのため、普段から人の動きや癖を観察したり、映画やドラマからリアリティのある動きをインプットすることを大切にしています。人の癖や仕草といった細かい部分まで再現することができれば、よりキャラクターのリアリティを表現できると考えているからです。
一方で絵柄を考慮せずに動きのリアリティだけを追求しても、ちぐはぐな気持ち悪さが出てしまいます。アニメでは、現実ではしないような動きや表情をすることがあります。それは、身振りや手振り、表情を程よく記号化することで見ている人に分かりやすく伝えるという意図があります。3D制作でも同じように、その絵柄や世界観に合わせた“デフォルメや強調の取捨選択”が必要となります。
こういった「リアリティのある動き」と「誇張表現」を大切にした制作を行うことで、キャラクターの息吹きを感じ、それを見ているユーザーさんのワクワクする気持ちを増幅させる表現をしたいと考えています。
また、私達の仕事では、現実にはない動きを想像して作る場面もあります。現実にない動きは、大量のインプットをもとに、細かいところまで深堀して考え続ける想像力が求められます。

1日の流れ

Colorful Paletteの3Dチームメンバーはどのような1日を過ごしているのか?
Nさんの1日の流れをご紹介します。


深掘り!メンバーインタビュー

ここからは3Dチームのメンバーにインタビューしました。

<プロフィール>
Nさん:中途採用で2021年に入社、3Dアニメーションのディレクターを担当。現在は新規プロジェクトで3Dキャラアニメーション、カメラワークのディレクションを行い、全体演出も手がけている。
Uさん:中途採用で2022年に入社。3Dアーティストとして新規プロジェクトのキャラクターモデルの制作を担当。現在は検証用のデータの作成や運用タイトルの3D関連業務のサポートなど、プロジェクトやチームを横断して幅広く業務を行っている。

ー現在はどのような仕事をしていますか?3Dチームで働くやりがいを教えてください。

Nさん:3Dキャラのアニメーションや、カメラワークなどのディレクションを担当しています。全体の方針策定やクオリティ面の監修はもちろん、他にもストーリーシーンの映像演出なども行っています。
自分は新規開発に携わっているのですが、キャラクターや設定、それに合わせた演出方針などを、1から考えることがとても楽しいです。また、Coloful Paletteには3Dチームに限らず、“ユーザーが求めているものはなにか”、“どうやってそれを叶えていくか”ということを自分たちで考え、話し合いながらものづくりをしていく文化があります。3Dチームでもゲームシステムやシナリオに意見を出すことができますし、逆に他のチームの方から3Dの改善案や要望をもらうこともあります。“3Dチーム”という枠にとどまるのではなく、チーム全体でゲームづくりをしている感覚が味わえるというのが魅力ですね。色々な意見が集まる中、Colorful Paletteの3Dチームとしての軸を持ち、より良い3D表現を追及することは難しいですがやりがいのある仕事だと感じています。

Uさん:私は新規プロジェクトのキャラクターモデルの制作を行っています。まだ私の所属するプロジェクトは最高のグラフィックを目指して試行錯誤しているフェーズということもあり、仕様策定のための検証用データを作成することに力を割いています。
3Dチームには皆の共通の意識として、“まだ他社がやっていないような、アッと驚く最高のグラフィックを作りたい”という思いがあります。全員が新規プロジェクトに関わっているということもあり、「モバイルゲームで、この表現ができたら最高じゃない?」と夢を語りながら制作にあたれるのはとてもワクワクしますし、クリエイターとして刺激的な環境で3D制作ができていると感じます。
また、3Dチームに関わらず、Colorful Palette全体を見回しても、働いている方々はコンテンツへの愛情で満ち溢れていて、とにかくユーザーさんへ最高のコンテンツをお届けしたいという熱量の高い方がとても多いです。そういった方々と一緒に制作ができることは刺激になりますし、純粋にとても楽しいです。

ーColorful Paletteの3Dチームの特徴や強みだと思う部分を教えてください。

Nさん:「これまでやってきたプロジェクトがこうだったから」「他の作品ではこうしているから」という考え方ではなく、実現の難易度が高い試みだとしても「どうすればそれを実現することができるのか」を考え続けることを大切にしています。
メンバー全員が共通して、“前例に囚われることなく、チームで0から考えて自分たちの最適解を導き出そう”という考え方を軸として持っていることが3Dチームの特徴です。また、チームには映像やゲームなどそれぞれの分野で経験豊富なメンバーがそろっており、広い視野で各種表現にアプローチしていける点が強みですね。

Uさん:前述のNさんのお話とも重なりますが、私たち3Dチームは、ゲーム業界経験者、映像業界経験者、デザイナー経験者とさまざまな経歴のメンバーが集まっています。そのため、それぞれの業界特有のノウハウを、皆の経験を共有しあいながらものづくりをすることができるのはColorful Paletteの3Dチームの特徴かと思います。ランチタイムやカフェタイムなど、カジュアルに意見やフィードバックを交わせる機会も多く、コミュニケーションも活発です。また、使用するツールの制限がなく、この技術を活用してみたい!検証してみたい!というような、新しい試みへの提案はいつも歓迎される文化があります。ものづくりに本気で打ち込める環境でゲームを制作できるのは、大きな強みだと思います。

ーColorful Paletteの3Dチームで働くためにはどんなスキルやマインドが求められますか?

Nさん:ものづくりにおいて意見交換を大切にしているため、コミュニケーションをとりながら、チームでいいものを作りたいと考えている方にはマッチする環境だと思います。相手の意見に誠実に耳を傾ける姿勢や、でてきたアイディアの良し悪しを冷静に判断して取り入れるスキルもあると活躍できるのではないかと思います。
私たちにとって一番大切なことは、ユーザーさんに最高の体験を届けることですので、そのために必要なことや、今できることの更に上を常に一緒に探っていけるような仲間に来てもらえると嬉しいなと思います。一方で、お互いを刺激しあうよきライバルでもある、そんな関係を築けることが理想ですね。スマートフォンゲームの枠に縛られず、キャラクターコンテンツとしての3D表現でトップを目指したい!と考えている方がいらっしゃったら、ぜひ一緒に働けると嬉しいです。

Uさん:3Dチームは比較的新しくできたチームであるのと、新規プロジェクトや新規機能にも関わっていくというところで、制作スキルのみならず、手探り感を楽しめるマインドも大切になってくると思います。決まっている仕様に沿って粛々と業務をするのではなく、皆で模索をしながらつくっていく風土のチームですので、トライ&エラーを重ねて“良いもの”を追求していくことを一緒に楽しんでもらえる方だと嬉しいです。エンターテイメントが好きな人にとっては、Colorful Paletteはとても働きやすい会社だと思います。映画が好きな人、アニメが好きな人、ゲームが好きな人、キャラクターが好きな人など、私たちの会社にはいろいろなジャンルのオタクがいて、同じ趣味の仲間と語り合ったり、お互いの好きなものをおすすめしあったり、そんな交流が活発に行われています。「好き」の気持ちはものづくりにおいて一番大事なものだ、ということが日々実感できる職場です。自分はこれが好きなんだ!という熱い気持ちを持った人と一緒に働けると嬉しいです!


以上、Colorful Paletteの3Dチームの仕事についてご紹介しました。
【おしごとパレット】では、今後もColorful Paletteの仕事を紹介していきます。
引き続きColorful Paletteをどうぞ宜しくお願い致します。

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