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【おしごとパレット】プロジェクトマネージャー:エンターテイメントをユーザーさんにきちんと届ける仕事

ゲームづくりには数多くの人が関わっており、それぞれの技術やアイディアをかけ合わせて1つのゲームを制作しています。【おしごとパレット】では、そんな数あるColorful Paletteの仕事の一部を紹介していきます。

今回はColorful Paletteのプロジェクトマネージャーの仕事内容やこだわりについて取材しました。


■ プロジェクトマネージャーのミッション

Colorful Paletteでのプロジェクトマネージャーのミッションは、「エンターテイメントをユーザーさんにきちんと届けること」です。
Colorful Paletteは「人生を彩るコンテンツをつくり続ける。」というミッションのもと、情熱を持ったゲームクリエイターが集まっていますが、当然ですが「つくりたい!」と思うだけではゲームをつくることはできません。
そこで「こんなゲームをつくれば絶対楽しい!」をいかに実現できるかを考え、ゲーム開発の道筋を立てるのがプロジェクトマネージャーの仕事です。
きちんと届ける」というところがポイントで、開発スケジュールやクオリティに責任を持ち、ユーザーさんに楽しんでもらえるエンターテイメントでなくてはいけません。そのため、プロジェクトマネージャーは「誰よりもゲーム開発という事業に詳しくなければならない」と思っています。
また、Colorful Paletteが提供しているのは運営型ゲームですので、リリースすれば終わりではなく、つくり続ける必要があります。運営タイトルである『プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク』(以下プロセカ)が、進化しながらつくり続けていくためには、誰がいつ何をするのか、交通整理をする必要があり、それを行うこともプロジェクトマネージャーの役割です。


■ プロジェクトマネージャーの仕事内容

プロジェクトマネージャーの仕事は、大きく分類すると下記の流れで行っています。

①つくるものを把握する

まずは、それぞれのゲームやアップデートのコンセプトを把握し、大事なポイントを掴みます
施策の目的やゴールを明確にした上で、完了までの段取りを見通しておくと、その後の進行がスムーズです。

②計画を立てる

各セクションが行った見積もりのもと、前後関係や優先順位を検討してスケジュールを立案します。
制作物のワークフローを設計し、共通の作戦をチーム全体に浸透させることも大切です。

③進捗確認

立てた計画に対し、順調に進んでいるのか、遅延が発生していないかを定期的に確認します。
メンバーが問題や困りごとを相談しやすいように、普段から話しやすい雰囲気や関係性づくり、コミュニケーションのパスをつくることも意識しているポイントです。

④課題解決

発生した遅延や課題について、解決を行います。運用タイトルの障害対応もプロジェクトマネージャーが旗振りを行います。特に運用タイトルの場合にはユーザーさんの体験に直結するため、解決に向けて優先度を調整しながら進行します。

⑤継続的な改善

課題として明確になっていないものも、KPTなどの活動からプロセス改善を行います。より良い制作環境や開発スケジュールを考えていくのもプロジェクトマネージャーの役割の一つです。

全般で意識するのは、「ユーザーさんにとって価値があるものになっているか」ということです。
たとえスケジュール通りに開発できても、ユーザーさんに楽しんでもらえる面白いゲームになっていなければ、意味がありません。プロジェクトの目的は「ユーザーさんに楽しんでもらえるゲームをつくること=人生を彩るコンテンツをつくり続ける。」です
みんなこのミッションのもとに集まっている仲間なので想いは同じなのですが、時には「こちらのほうが良いのでは?」といった意見がぶつかることも当然あります。そういった場合にプロジェクト全体の優先順位を考えたり、意思決定をしていくのもプロジェクトマネージャーの役割です。


■ 1日の流れ

Colorful Paletteのプロジェクトマネージャーはどのような1日を過ごしているのか?
Iさんの1日の流れをご紹介します。


■ プロジェクトマネージャーに向いてる人とは?

実際にColorful Paletteでプロジェクトマネージャーとして働くメンバーに、
“活躍するプロジェクトマネージャーとはどんな人なのか?”詳しく伺いました。

①ものづくりや、コンテンツが好きな人

情熱といえるほどの気持ちがなければ、クオリティへの妥協が発生し、作品の可能性はそこで止まってしまいます。プロジェクトに責任を持つマネージャー自身が、自分たちが生み出すコンテンツが好きで、現場のメンバーと一緒になって情熱を持ってものづくりができることが理想です。

②推進力がある人

プロジェクトマネージャーは、プロジェクトを進めていく上で、方針を決定し、みんなを引っ張っていくことが求められます。そのため、問題にぶつかった時に決断する力や、1つ1つの案件を完成させるまでやり切る粘り強さもふくめ、推進力が大切になります。

③傾聴力がある人

開発を引っ張っていく中では、クリエイターが最大限の力を出せるよう、メンバーの橋渡し役になったり、全体の意見を受けて交通整理をする場面があります。もちろん自分が率先して動く場面も多いですが、みんなでものづくりをするColorful Paletteでは、プレゼンターよりもファシリテーターとしての役割が求められる場面が多いです。

④コミュニケーション力がある人

様々な人と関わることが多いので、「いかに人に頼ってもらえるか」という人間力も大切になってくる要素です。メンバーがパフォーマンスを出せているか、プロジェクトの開発環境に問題はないか、そういったことを検知するためにも、普段からメンバーとコミュニケーションを取ることが重要です。


■ 深掘り!メンバーインタビュー

ここからはプロジェクトマネージャーのお2人にインタビューしました。

<プロフィール>

Iさん:2016年にサイバーエージェントグループに入社。エンジニア、企画ディレクター、開発統括を経験し、現在はColorful Paletteの新規プロジェクトにて、プロジェクトマネージャーを務める。

Sさん:システム開発やプロジェクトマネージャーを経験し、2022年にサイバーエージェントグループに入社。現在はプロセカのプロジェクトマネージャーを担当する。


ープロジェクトマネージャーとして働くやりがいを教えてください。

Sさん:
プロジェクトマネージャーの業務は多岐に渡りますが、“人生を彩るコンテンツをつくり続ける”ために、「プロジェクトチームの状態を最良に保つこと」、「ユーザーの皆さんに届ける価値を最大化できる品質・リソース・期間のバランスをとること」は大切にしている考え方です。
コンテンツを遊んでくれたユーザーさんが喜んでくれていると実感できた時にはやりがいを感じます。YouTubeやXで喜んでもらえてるコメントを見かけた時は、とても嬉しくなりますね。

Iさん:
私は新規開発を担当しているので、ほとんどのことが「見えていない」、「決まっていない」ものばかりです。そのため、もっとも力を入れているのは「不確定なものをいかに確定していくか」になります。プロデューサーや各ディレクターと「どのように決めていくか」を話し合い、面白いゲームをつくるためのプロセスを考えていきます。
一番のやりがいを感じられるのは、課題解決をした時です。ゲームをはじめとするエンタメの開発は、「この世にない新しい楽しさ」、つまりどこにも存在しないものをつくっていくので、基本的に課題だらけです。日々課題に突き当たり、何かを行う際には必ず弊害があらわれます。
そこに対して道筋を立てたり、解決していったりするとチームが動けるようになり、少しずつゲームとして遊べるようになっていきます。「あ、このゲーム楽しくなるぞ」と感じた瞬間が、一番やりがいを感じられる瞬間です。

ープロジェクトマネージャ―の仕事で、難しいのはどういうところでしょうか?

Sさん:
プロジェクトに関わる人数が多いため、目標や方針を浸透させたり、共通の理解や認識を持てる状態にする難しさは感じています。伝える際には、「みんなが共感できるミッション・目標を掲げること」「丁寧に齟齬なく情報を伝えること」を意識しています。認識齟齬が起きていそうだったり、不満が募っていそうな場面を見つけたら、放置せずに地道にコミュニケーションを重ねて解決するようにしています。
また、開発の状況が日々変化していく、というのも難しいポイントですね。プロジェクトマネージャーとして、適切に状況把握・整理をし、優先度や方針を決めて、大勢のメンバーに浸透させ続ける。これはプレッシャーも感じるところでもありますし、この仕事のやりがいでもあります。

Iさん:
一番大変なことは、「バランスを取ること」です。プロジェクトマネージャーはよく「品質・コスト・納期」の管理が仕事、と言われますが、このそれぞれのバランスが非常に難しいです。リリース時期に間に合っても面白くないゲームをつくってしまっては意味がありません。ゲーム開発のさまざまな箇所、さまざなフェーズにおいて、「いまはどこを一番大事にするのか」、そこをチームといっしょに考えていくのが難しいと思います。
また必要なときは声を上げる、というのも必要です。正直言いづらいのですが、このままでは大きな問題になります!ということを言っていく立場です。

ープロジェクトマネージャーとして働く上で、大切にしていることを教えてください。

Sさん:
困難な問題を受け入れ、前向きに取り組む姿勢は大切かと思います。例えばチーム内で問題点が上がった時に、それに辟易するのではなく、より良くするポイントに気づけたことに感謝するマインドというんでしょうか。プロジェクトメンバーの話を聴き、考え、プロジェクトにある問題や課題をみつけていくのが、プロジェクトマネージャーの仕事だと思います。
また、「届ける」ことに全責任をもち、その時までやりきる覚悟も大切ですね。コンテンツを生み出すプロジェクトメンバーたちの力を最大限引き出せるように、サポート・コミュニケーションをし続ける意識を持つことが重要だと思います。

Iさん:
ゲームが好きで、エンタメをつくることに情熱を傾けることが大切だと思います。Colorful Paletteは情熱をもって仕事に臨んでいる人が多く、プロジェクトマネージャーもそうあるべきだと考えています。ただの管理者になってしまうのではなく、チームと一緒に熱量高く仕事をしたいですね。
また一方で、ロジカルかつ現実的な目線も必要になります。楽観的な予測でプロジェクトが走った結果、スケジュールの遅延を検知できなかったり、事業目標を達成できなかったりするのではプロジェクトマネージャーの意味がありません。プロジェクトマネージャーは情熱家かつ、リアリストである必要があると思います。

以上、Colorful Paletteのプロジェクトマネージャーの仕事についてご紹介しました。
【おしごとパレット】では、今後もColorful Paletteの仕事を紹介していきます。

引き続きColorful Paletteをどうぞ宜しくお願いいたします。


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