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ゲーム開発で発生するMTGを改善しよう


はじめに

この記事は Colorful Palette アドベントカレンダー 12/10 の記事です。

初めまして、株式会社Colorful Paletteでクライアントエンジニアをしているマミーです。
本記事では『ゲーム開発で発生するMTGを改善しよう』というテーマで、普段自分がMTGを実施する・参加する際に意識しているポイントを元にお話ししようと思います。

※今回、技術的な話は一切ありません。

忙しい人向けの10秒まとめ

簡潔に述べよ〜!という方向けに、10秒にまとめたのがこちらです。

  • 『MTGのWhatとWhy』を考えるべし

  • 『MTGの終了状態』を明確にするべし

  • 『MTG前の準備』は万全に行うべし

  • 『議事録』を書くべし

このMTGは何のために?

開発の現場では様々な場面でMTGが発生します。

  • チームの作業進捗を確認する定例MTG

  • 機能実装に向けて設計を考えるMTG

  • 新機能の仕様オリエンMTG

  • 新しい遊び方を考えるブレストMTG

などなど。
弊社でもオフィスのMTGスペースには常に様々なメンバーがMTGを行なっている様子を見かけます。

そもそもMTGを行うということは『話したいこと(What)』があるはずです。
MTGを開く側も、参加する側も『話したいこと(What)』はおそらく把握した状態でMTGは実施されているはずです。
※ここが欠落しているMTGは求める効果が出ない可能性が高いです

ところで『なぜそれについて話すのか(Why)』は明確でしょうか?
『話したいこと(What)』は明確なことが多いですが『なぜそれについて話すのか(Why)』の部分が抜け落ちているケースはありませんか?

例えば先ほど挙げた例を参考に『話したいこと(What)』を明記すると

  • チームの作業進捗を確認する定例MTG→それぞれの作業進捗

  • 機能実装に向けて設計を考えるMTG→機能実装に関する設計

  • 新機能の仕様オリエンMTG→新機能の仕様

  • 新しい遊び方を考えるブレストMTG→新しい遊び方のアイディア

このようになります。

では『なぜそれについて話すのか(Why)』を考えてみましょう。

  • チームの作業進捗を確認する定例MTG→各メンバーの作業進捗を把握し、遅れの早期検知や手の空いているメンバーに適切なタスクを割り当てプロジェクトの進行を管理するため

  • 機能実装に向けて設計を考えるMTG→機能実装に関する設計をすり合わせ、スムーズな実装に移るため

  • 新機能の仕様オリエンMTG→新機能に関する仕様を関係者に共有し、疑問点の解決や仕様のブラッシュアップを行うため

  • 新しい遊び方を考えるブレストMTG→新しい遊び方について、様々なアイディアを集めるため

このWhyに当たる部分を参加者全員が把握できているでしょうか?
またWhyに対する適切なアクションは本当にMTGの実施でしょうか?

MTGに関するWhatだけでなく、Whyに関しても共通認識を持つことがまず重要だと思っています。

Whyを考えることで先ほどの例は次のような行動が取れるかも知れません

  • チームの作業進捗を確認する定例MTG→Slackにリマインダを設定し、そのスレッドに各自投稿する

  • 機能実装に向けて設計を考えるMTG→議論をスムーズに進めるため、事前に代表者が設計の叩きを考えて持ってくる

  • 新機能の仕様オリエンMTG→関係者に仕様書の事前確認と疑問点の洗い出しを依頼する

  • 新しい遊び方を考えるブレストMTG→アイディアシートを作成し、参加者に事前記入を依頼する

これらはあくまで例え話ですが、MTGに対してWhatだけでなくWhyを明確にすることで『MTGそのものを省略する』ことが出来たり、『事前準備によりMTGの質を上げる』ことが出来るケースは多くあります。
補足として、もちろん『MTGを無くすことが正』というわけではありません。顔を合わせて話し合うことが最適なケースも多くあると思います。

💡『このMTGは何のために?(Why)』まで明確にしましょう

このMTGはどうなれば終わりますか?

MTGに対するWhat/Whyを考えましょうという話が前節まででした。
次は『そのMTGはどうなれば終わり』かを考えましょう。
基本的にMTGは話すことが目的ではなく、何かを決める、進めることが目的であるはずです。
そのため『このMTGはOOが決まれば終了です』といった終了条件までメンバーに共有しましょう。

Whatでは「何を話すか」を、Whyでは「なぜ話すか」を、そして「どうなればMTGは終われるのか」までを適切にメンバーに共有することでMTGに1本の道筋を作ることが出来ます。

💡『このMTGはどうなれば終わるか』を定めましょう

MTGは準備で決まる

ゲーム開発はやらなければいけないことがたくさんあります。
話さないといけないこともたくさんあります。
やりたいこともたくさんあります。
でも、、
時間は有限です(辛い)
時間は有限なんです(大事なことなので2回)

MTGは自分以外にも参加メンバーがいます。
自分がMTGを開くときは『参加メンバーの時間をもらっている』ということを強く意識します。
これは、一緒に働くメンバーの仕事に尊敬の気持ちを持ち、そんなメンバーの貴重な時間をもらってでも話すべきことがあるからMTGを開いているからです。

であれば『MTGの時間帯効果を最大化する』ことはMTGを開く側の義務だと思います。

そのためMTGを開く際には最低限下記の項目は事前に議事録に記載して開くようにしています。

  • 今明らかになっている前提条件は何か

  • 今回話したいことは何か、なぜそれについて話すか

  • このMTGのゴールは何か

また、MTGまでの時間にこの情報をインプットしてもらうためになるべく早く議事録を作成しておき、参加メンバーに展開します。
そうすることで参加メンバーごとに適切なタイミングで内容を把握できますし、MTGの時間も短縮できます。

💡必要な情報、What/Why、ゴールを明記し、事前に共有しましょう

議事録を書こう

ここまでの内容は準備からMTGの実施に至るまでのポイントでした。
最後にMTG中からMTG後の話をしましょう。
皆さん『議事録』を書きましょう。

理由は簡単、人は忘れる生き物だからです。
情報の鮮度が高いのはMTG直後でしょう。なのでMTG中、もしくはMTG終了後に話した内容や決まった項目は議事録に書き切りましょう。
そしてその内容は即座に参加者に共有しておきましょう。

議事録は将来のチームを助けることにもなりますし、今はまだいない未来のチームメンバーの情報のキャッチアップにも役立ちます。

かといって議事録を書くためにも時間は必要です。
MTGが連続する場合はすぐ次のMTGに行かなければならず、まとめる時間がない時もあるでしょう。
そういった時にポイントになるのが『議事録のテンプレート』を用意することです。
毎回白紙の状態から議事録を書くのではなく、決まったフォーマットを作成し、常にある程度完成した状態からあとは当日話した内容をリアルタイムにメモするだけで70%程度の完成度は保った議事録が完成した状態でMTGを終えることができる。ということを担保することが出来ます。

💡『議事録を書こう』


すぐに使えるMTG前チェックリスト

以上の内容のまとめとして、自分がMTG前に頭の中でリストアップしている項目を並べてみました。
現場の文化や状況によって適切に考え方も変わると思いますが、参考にして頂けますと幸いです。

  • 議事録は作成されていますか?

  • アジェンダは記述されていますか?

  • 参加者は過不足ない適切なメンバーですか?

  • MTGの内容と目的はメンバーに共有されていますか?

  • MTGの終了条件はメンバーに共有されていますか?

  • 事前チェックが必要な資料などは展開できていますか?

  • MTG後に議事録を完成させ共有しましたか?

  • MTG後、次のアクションと担当者は明確になっていますか?

まとめ

今回はMTGに関して、普段自分が意識している点をまとめてみました。
MTGを開く側の視点でのポイントが多い内容となりましたが、参加者側だとしてもこれらのポイントは変わらず重要だと考えています。

自身が参加するMTGに、これらのポイントが欠けているようなら実施者の方に質問してみたり、先んじて自分の方で準備を手伝ったりなど取れるアクションは様々なものがあります。

ぜひ、読んでくださった方の参考になれば幸いです。

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