メンバーイラスト制作インタビュー「Never Ending Showtimeガチャ」
Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2023年8月に開催された「Never Ending Showtimeガチャ」 のメンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。
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チーム紹介
コンセプト・構図
今回のイベントストーリーでは、えむがおじいちゃんとの思い出の“ワンダーステージ”を出ることを決意します。ワンダショのみんなが全員で夢を追いかけるために、新たな一歩を踏み出す姿からインスピレーションを得て、「旅立ち」をテーマにコンセプトを詰めていきました。これから未知の世界に旅立つ冒険者をイメージし、ファンタジーな世界観を描いています。
えむは、ぬいぐるみ達に温かく見送られ、生まれ育った町を飛び出すシーンを描きました。希望に溢れた旅立ちを表現したいと思い、華やかで明るい色合いで仕上げています。「外の世界で成長して、絶対またここに戻ってくる」というえむの気持ちを、元気いっぱいなしぐさや晴れやかな笑顔に込めました。
寧々のイラストは、えむが一番初めに訪れる町をイメージして描きました。寧々は、えむに行く先を示しながら、頼りがいのある笑顔を見せています。彼女たちの表情やしぐさから、2人の気持ちや関係性が感じられるイラストにしたいと思いました。
イベントストーリーでMEIKOさんは、壁にぶつかったワンダショのみんなのために、ショーをつくることを提案していました。そんな彼女の周りを引っ張っていく力強さや明るさを、イラストでも表現したいと思いました。旅人に声を掛ける元気ではつらつとした声が、今にも聞こえてきそうな雰囲気を感じてもらえたら嬉しいです。
衣装
“ワンダーステージ”からの旅立ちを決めたワンダショのみんなの姿から連想し、「新天地を目指す旅の一行」をイメージした衣装にしました。「旅」や「冒険」といったキーワードに合うよう、ファンタジーな要素を取り入れて、それぞれに似合うよう役割を当てはめています。
えむは「旅人」をイメージし、大きなリュックや地図、ランタンといった旅人ならではの要素を盛り込みました。ショートパンツでアクティブさを出しつつ、ボーイッシュになりすぎないよう、ひらひらとした素材で袖や裾を仕立てています。また、大きなリボンやヒペリカムの花を身に着けることで、可愛らしさやポップさをプラスしました。
寧々は、「見習い魔導士」をイメージした衣装です。帽子や服はあえてオーバーサイズにすることで、これからの成長への伸びしろを感じられるようデザインしました。クラシカルで明るい配色や特徴的な柄で、よりファンタジー感を強めています。ショルダーバックや瓶詰した薬草といった小物で、「旅」の要素も取り入れました。
MEIKOさんは、旅人を助ける立ち位置をイメージし、「商人」風の衣装を仕立てました。また、商売上手なイメージのある“狐”を思わせる耳と尻尾がついています。スリットのあるアシンメトリーなスカートで大人っぽさを演出し、パフスリーブの袖やプリーツ状の裾で元気で可愛い印象もプラスしました。身に着けたアイテムにも注目してもらえると、彼女のキャラクターがより見えてくるかもしれません。
背景
コンセプトに合わせて、旅の雰囲気が感じられたり、道中を連想させる背景を描きました。ファンタジーな世界観を大切にしつつ、それぞれの町や村の空気感や生活感が伝わるものにしたいと思い制作しています。それぞれの背景にたくさんのアイテムを配置しているので、注目してもらえると新しい発見があるかもしれません。
えむが旅立つ町は、空に浮かんだ風船や、見送りにやってきたぬいぐるみたちで溢れ、賑やかな様子です。未知の場所に向かっていく高揚感を表現できるよう、楽しく明るい雰囲気を大切にしました。次のステージに向かうえむを祝福するように、これまでの歩みを感じさせるアイテムを散りばめています。
寧々のイラストは、「始まりの町」の雰囲気が出るように、全体的に素朴で落ち着いた色合いで仕上げています。食べ物は美味しそうに見えるように、適度なリアル感を意識して制作しました。背景のディティールのデザインにもこだわっていますので、他のイラストとのつながりを意識して見てもらえると、楽しんでもらえると思います。
MEIKOさんが店を開いている場所は、町の近くの穏やかな高原をイメージしています。自然に囲まれた場所で、元気にたくましく商いをするMEIKOさんが引き立つよう、日光が強く感じられるように描き、砂っぽい質感を意識しました。屋台の屋根の模様や色合いは、他の町のものと少しテイストをずらしており、文化の違いが感じられるようデザインしています。
さいごに
イベントストーリーでは、4人一緒に新しい一歩を進むことを決めたワンダショのみんな。そんな彼女たちの旅立ちを祝福し、そっと後押しできるようなイラストにしたいと思いました。未知の世界に飛び立つワクワク感や、これからへの希望が感じられるように制作しています。
イラスト1枚1枚にストーリーを感じていただけるよう制作していますので、キャラクターのバックグラウンドや、イラスト同士のつながりを想像しながら見てもらえるとまた新しい発見があるかもしれません。
これからまた新しく始まる彼女たちの歩みを、一緒に見守っていただけたら嬉しいです。
引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。