メンバーイラスト制作インタビュー「Imperial Soldiersガチャ」
Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」では、周期的にイベントにあわせたガチャが開催されています。
今回は2023年3月に開催された「Imperial Soldiersガチャ」のメンバーイラストについて、制作を担当したイラストチームにインタビューしました。
※一部イベントストーリーの内容が含まれています。未読の方はご注意ください。
▼前回の記事をまだご覧になってない方は是非こちらもご覧ください。
チーム紹介
コンセプト・構図
昨年のホワイトデーイベントでは“白の騎士”をイメージしたイラストを描きましたので、今年はそれと対になる“黒の騎士”というイメージでコンセプトを詰めていきました。また、今回実装された衣装が冬弥・類・KAITOさんのそれぞれの個性を生かした装いになっていますので、イラストも衣装の雰囲気に合わせたシチュエーションで描いています。
竜モチーフの衣装を身にまとった冬弥は、相棒の竜と共に、敵の行く手を阻むように立っています。前を見つめる視線や表情に、彼からにじみ出る静かな強さや鋭さを込めました。幻想的な雰囲気が感じられる1枚にしたいと思い、他のイラストとは違った粗めのタッチで描き、ファンタジーな世界を表現しました。
類のイラストは、強大な力を操っている迫力をイラスト全体で表現したいと思いました。指の隙間からのぞく口元からは、高ぶる好奇心を抑えられない彼の心情が窺えます。漲る力強さを演出しながらも、魔術を扱う彼の手元やしぐさは美しい印象にできるよう心掛けました。
KAITOさんは、普段の爽やかな雰囲気を残しながら、優しく穏やかな彼の印象とのギャップを見せたいと思いました。次の獲物を見つけたと言わんばかりの表情でこちらを振り返る彼は、大人の魅力を残しつつ、どこか危険な香りのする雰囲気を纏わせています。
衣装
今回は全体の“黒の騎士たち”というコンセプトと合わせ、衣装も黒や赤をベースの色にしつつ、それぞれの個性を生かした役割を当てはめていきました。同じところの所属であることが分かるように、竜のモチーフや金の装飾を共通で用いることで統一感を出しています。
冬弥は、イベントストーリーの中で初めてのお菓子作りに真剣に向き合っていました。彼が見せた真摯で生真面目な印象に合わせ、スマートなシルエットながらも着こんだ装いにし、鎧のような装飾を施しました。髪型はすっきりとした印象に見えるよう毛先を短めにし、衣装の雰囲気に合わせて髪の暗い色の部分を多くしています。
類は、知的で重厚感を感じられる衣装にしたいと思い、ローブやマントといった丈の長い布地を重ねた装いにしています。髪型はふんわりとウェーブをかけ、ハーフアップにすることで軽やかな印象のヘアアレンジにしました。モノクルや神秘的な印象のピアスといったアイテムをチョイスすることで、ミステリアスな雰囲気を演出しています。
KAITOさんは、大きく開いた胸元や肩にかけたジャケットで、抜け感のあるラフな雰囲気の衣装に仕立てました。魅惑的で艶やかな印象もプラスしたいと思い、ハーネスやハーフグローブといったアイテムを身に着けています。毛先を遊ばせつつ襟足を長めにしたヘアスタイルにすることで、何にも縛られない自由な傭兵の様子を表現しました。
背景
今回は個々のイラストで表現したいものを、より引き立たせる背景づくりを目指しました。衣装や構図からそれぞれの役割が明確であったため、その雰囲気を生かして一枚のイラストとしての調和を特に重視しています。それぞれ違ったタッチや雰囲気の背景を楽しんでいただけますと幸いです。
冬弥は、キャラクターの描き方に合わせて、背景も粗いタッチで幻想的な雰囲気になるように制作しています。メインとなる冬弥と竜が画面の大部分を占めているため、それを際立たせるように、そのうえで壮大な空気感を増幅させられるような背景を目指しました。
魔術を扱う類の背景は、人里離れた廃墟をイメージして制作しています。人の気配がない様子を演出するため、建物の奥と手前の類の周辺とでハッキリと明暗をつけました。彼の足元のレンガをボコボコと盛り上がらせたり、ヒビ割れさせたりすることで、類の力の大きさを表現しています。
KAITOさんは、戦場での圧倒的な強さやかっこよさを背景でも表現したいと思いました。荒れた廃墟を描くことで混沌とした戦地を彷彿させつつも、天井にステンドグラスを用いたり、逆光のような光の表現にすることで、神秘的な印象も演出しています。
さいごに
今回はシャッフルユニットでのイラストということもあり、それぞれのカード固有の雰囲気や世界観を大切に描きました。タッチや光の演出などを変えることで、彼らの個性に合わせてより魅力が引き立つようなイラストにしたいという気持ちで制作にあたりました。シャッフルイベントならではの、それぞれ違ったテイストのイラストを楽しんでいただけたら幸いです。
引き続きプロジェクトセカイをどうぞ宜しくお願いいたします。