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プロセカ譜面制作インタビュー

Colorful PaletteがSEGAと協業で贈る「プロジェクトセカイ カラフルステージ! feat. 初音ミク」では随時楽曲が追加実装されており、2022年6月には200曲を超えました。
そこで今回はリズムゲームの譜面を制作している「譜面チーム」に、制作過程や譜面に込められた思いなどをインタビューしました。

制作プロセス紹介

ー譜面チームの仕事内容を教えてください。

私たちはプロセカにおけるリズムゲームの譜面制作を担うチームです。
楽曲を聴き込み、音・楽器・リズム・歌詞・クリエイターの想いといった楽曲を構成する様々な要素を、ノーツの種類や形状・配置などで表現し、ユーザーの皆さんが楽しいと思う譜面をつくることが仕事です。

ー譜面制作の流れを教えてください。

おおまかな流れですが、下記の工程で制作を行っています。

1.楽曲ごとに制作担当者を決める
2.楽曲を聴き込み、譜面のベースをつくる
3.譜面のブラッシュアップを行う
4.クオリティの最終チェックを行う

ーどんなことを意識して譜面を制作していますか?

プロセカは、VOCALOIDのファンの方に長く愛されている有名な楽曲や、クリエイターさんがプロセカのために書き下ろしてくださった楽曲などを使用させていただいています。
皆さんの大切な楽曲の譜面を任せてもらっているという気持ちを忘れず、「楽曲の魅力を最大限引き出し、VOCALOIDやプロセカのファンの方に感動してもらえる譜面」を作りたいと考えています。
ただ楽曲に合わせた譜面をつくるのではなく、リズムゲームとして「楽しい」「面白い」という”体験”を味わってもらえる譜面づくりを大切に、メンバー内でも忌憚なく意見を出し合い制作しています。


実装譜面ピックアップ

ープロセカに実装された楽曲が200曲を突破したということで、いくつかの譜面について、込められた想いなどを教えてください。

「マトリョシカ」 
作詞:ハチ 作曲:ハチ 編曲:ハチ

マトリョシカは歌詞の中に出てくる「数字」の表現を工夫しました。それまで制作した中にもノーツの形で数字を表現している譜面はあったのですが、この楽曲のMVに出てくる”特徴的なフォントの形”を再現するため、数字部分のノーツ配置を20パターンほど試作しました。数字以外にも、歌詞の中に多くある印象的なワードに紐づけた仕掛けをたくさん盛り込んでいますので、探してみてもらえると嬉しいです。


「STAGE OF SEKAI」
作詞:針原翼(はりーP) 作曲:針原翼(はりーP) 編曲:棚橋 EDDY テルアキ

バンドサウンドの楽曲なので、楽器の音に合わせてユーザーの皆さんに気持ちよくノーツを叩いて遊んでもらえるような譜面にできるよう意識しました。変わった仕掛けを用いるより、タップした際に「心地よいタイミングでSEやノーツがくる」ことを重視しています。自分のタップした音が楽曲の一部として鳴り響くことで、レオニのみんなと一緒に演奏している気持ちになってもらえたらという思いでつくった譜面です。


「モア!ジャンプ!モア!」
作詞:ナユタン星人 作曲:ナユタン星人 編曲:ナユタン星人

モア!ジャンプ!モア!は初めてのモモジャンイベントで追加された楽曲ですが、それまでのモモジャンの楽曲は「ゆっくりしたテンポ」や「穏やかな曲調」といった要素を持つ楽曲が多く、比較的易しい譜面を多く制作していました。この楽曲は「速いテンポ」「爽快感のある曲調」といった要素から、ユーザーの皆さんに達成感を感じていただけたらいいなと思い、初めて高い難易度を設定しました。明るくてアイドルらしい楽曲なので、ヲタ芸のリズムを譜面にも反映しています。リズムゲームを楽しみながら一緒にモモジャンを応援しているような気持ちになってもらえたら嬉しいです。


「Awake Now」
作詞:牛肉 作曲:雄之助 編曲:雄之助

ビビバスはアップテンポの楽曲が多くあります。プレイしながらその楽曲のリズムにのれるように意識して制作をすることが多く、この楽曲もグルーヴを感じてもらえるようノーツを配置しました。MASTER譜面では右側の指と左側の指の位置が入れ替わるノーツ配置を取り入れています。これまでも楽曲Lv.32以上の譜面には見られた配置ですが、この楽曲はテンポが遅めなので、難易度の高い譜面が苦手な方でも挑戦しやすいかもしれません。この楽曲の特徴でもある”ハネリズム”を楽しんでもらえればと思います。


「にっこり^^調査隊のテーマ」
作詞:じーざす 作曲:じーざす 編曲:ワンダフル☆オポチュニティ!

ワンダショらしさ全開の元気いっぱいの楽しい楽曲なので、その賑やかさを譜面でも表現したいと思いました。3DMVや歌詞に出てくるアイテムや記号を、ノーツの形で表現するという仕掛けを多く入れ込んでいます。また、3DMVの”キャラクターの動き”をノーツやSEを駆使して譜面でも表現しており、3DMVと譜面が重なったときに生まれる相乗効果によって、リズムゲームがより楽しくなる譜面を目指しました。難易度が高い譜面が苦手な人にとっても、オートプレイでMVと譜面を眺めるだけでワクワクしてもらえるものになっていたら嬉しいです。


「バグ」
作詞:かいりきベア 作曲:かいりきベア 編曲:ー

歌詞の中で描かれている「バグ」感と、楽曲自体のアップテンポなノリの良さを両立させて表現することを目指した譜面です。MASTER譜面の後半では一見「バグ」のように見えるノーツ配置や、同じ動きを繰り返すノーツ配置を行っています。プレイしている内に、だんだん自分の指や脳が麻痺するような感覚を覚えるかもしれません。まるで自分もエラーを起こしているような不思議な感覚を楽しんでもらえたら嬉しいです。


これからの制作に対する意気込み

ーリリース時と今で変わらないこと、変わったことはありますか?

リズムゲームを通して「楽しい」「面白い」という”体験”を生み出したいという思いは変わっていません。
変わったこととしては、よりユニットの特色を活かしたプロセカらしい譜面が生まれるようになってきたことだと思います。ゲーム内のイベントストーリーが進み、キャラクターが成長したり関係性が進展していく中で、よりユニットの特色も深まってきました。譜面もそういったキャラクターたちの成長を汲み取って、同じように進化していく必要があると思っています。
また、ゲーム内の実装曲が増えてきているので、これまでと同じような体験になってしまわないよう新しい試みにもどんどん挑戦したいです。

ー今後の意気込みを教えてください。

引き続き、ユーザーの皆さんにリズムゲームとして楽しいと感じていただける譜面を作り続けたいです。
リズムゲームをやり込んでいる方も多いので、やりごたえのある譜面を提供できるよう我々もさらに腕を磨いていきたいと思います。
また、リズムゲームが苦手だというユーザーの皆さんにも楽しく遊んでもらいたいので、上達する楽しさを味わえる譜面も作りたいです。ノーマルからハード、ハードからエキスパートにレベルアップするための架け橋となるような譜面も作っていきたいと考えています。

プロジェクトセカイは、応援してくださる皆さまのおかげでもうすぐ2周年を迎えます。
これからもたくさんの素敵な楽曲が追加されていくので、常に新しい喜びや楽しさを届けられるよう、ひとつひとつの譜面づくりに向き合っていきたいと思います。

引き続きプロジェクトセカイのリズムゲームを宜しくお願いします。


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